物件名 : the Rabbit Hill 18
面積 : 130㎡
客席数 : 打席数 4
工期 : 計画期間&施工期間 合算 1.5か月
請負業務: デザイン設計業務
物件状態: 居抜き(備品はないが、造作は残っている)
躯体構造: RC造
竣工 : 2021年5月
お店情報: https://www.rabbithill-golf.com/
弊社と十数年のお付き合いをされている飲食店クライアント様の新業態です。コロナ禍で飲食事業が苦戦をする中、新たな攻めの一手の業態です。
インドアゴルフと聞いて最初は、ピンときませんでした。そして、施主にインドアゴルフの練習場に連れていってもらい、寸法の制約や機器のメーカーを知るところから始まりました。
ビルとの契約条件で、上下階に対する防音(遮音)が必須でした。ゴルフのインパクト時(ボールを打つ瞬間)の音は、約90db(デシベル)。この音は、地下鉄の走る音ほどの騒音レベルです。これを遮る為の設計段階で、遮音対策を何度も行いました。
ゴルフのスイングをする際、必要な天井高は3000mmです。
この物件では、スラブtoスラブは、寸法の確保が容易だったのですが、大梁・中梁・小梁という建築躯体の梁が天井高を確保する大きな障壁でした。それを意匠的にかつ機能的に回避することに、とても頭を悩ませました。
ものすごく急ぎの案件だったため、イレギュラーな進行方法で進めました。通常このような設計工程は組みません。しかし、お付き合いが古く信用もできる施主様ですので、無茶を承知で図面なく、予算も未決定で着工させました。
現場を進めながら、図面作成を行うというエキサイティングな現場でした。
現場は工期通り納まりました。そして、施主様からは、時間がないにもかかわらず納めてくれてありがとうという言葉をいただき、無事終わることができました。
しかし、設計期間や確認する時間を省きオープン日を最優先してしまい、後悔している。やはり急いでやるとだめだな。と一言ボヤキも施主の口からこぼれていました。
設計期間をしっかりとれない案件では、必ず出来上がりをみて施主の方が不満を述べられます。これは、ほぼ間違いなし。
なんでもそうですが、どこかを無理するとそのひずみが必ずどこかに生まれます。みなさんも気をつけて設計や施工を依頼するようにしてくださいね。
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