物件名 : 魚河岸本舗 ぴち天 本店
面積 : 1階:176.8㎡ 地下1階:126.7㎡
客席 : カウンター12席、テーブル席58席、テラス席12席(計82席)B1F ビックテーブル席 51席 合計133席
工期 : 計画期間 50日 施工期間45日
請負業務: デザイン設計業務、デザイン製造業務
躯体構造: RC造 1階、地下1階 改装
竣工 : 2024.03
店舗情報: https://pichiten.com/honten/
愛知県内で、居酒屋ぴち天、うなぎ登河(とがわ)を展開されている、まつりグループ様の「ぴち天本店」の移転プロジェクトでした。今回は、1F・B1Fと別業態の7Fの3フロアトータル依頼でした。プレゼンの内容で想いがあったと、社長よりお言葉を頂き、弊社で請け負わせていただきました。
既設のダムウェーターとB1Fへ降りる階段の位置が、非常に不都合で使いづらい場所にありました。前テナントのレイアウトが非常に悪かったため、一度スケルトン状態にしましたが、上記の設備がどうしてもネックとなっていました。そこで、この問題を解決するために、ダムウェーターの位置を工夫し、階段の動線を再設計することで、使いやすさを向上させるプランを採用いたしました。
これまでの大衆感のある「ぴち天」という業態を一新し、シンプルで清潔感のあるデザインコンセプトに生まれ変わらせました。
その中で大きなポイントは、海のゴミを再生して新しい形として店舗空間に取り入れるというコンセプトです。これまでの「ぴち天」では、海の道具をディスプレイ装飾として店舗に取り入れていました。今回は、海の道具をディスプレイするのではなく、海のゴミをアートパネルに加工して取り入れました。
このアートパネルは、空間のディスプレイとして彩りを添える役割をだけではなく、このお店のコンセプトである「一新」や「再生」を伝える役割を果たしています。
「ぴち天」は長年にわたり繁盛店として続けてこられたため、業態の認知度は十分にありましたが、これまでは主にサラリーマン層が多かったです。
今回のお店では、若い層や女性客をターゲットにした計画が求められました。そのため、清潔感、安心感、そしておしゃれな雰囲気を兼ね備えた空間を創る必要がありました。そこで、以下の基本コンセプトを設定いたしました。
・店内がよく見える開放的な間口
・きっちりしすぎず、少し緩さを残したデザイン
「前店舗よりも、店舗面積と客席数が減っているにもかかわらず、売上が上がっている!新しい客層の取り込みが成功しているからだと思う。」ということでした。
計画当初から、ターゲットと店舗の在り方について一緒に悩みながら方向性を決めたことが結果として出たので嬉しいですね。
既設のダムウェーターと階段の位置にものすごく悩まされた案件でしたが、良い結果につながり良かったです。ありがとうございました。
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