物件名 : いけす酒場 ぴち天
面積 : 274.05 ㎡
客席数 : 163 席
工期 : 計画期間 30日 施工期間 30日
請負業務: デザイン設計業務、デザイン製造業務(特注照明、意匠絵etc)
躯体構造: RC 改装
竣工 : 2016.11
備考 : 名古屋駅
お店情報: https://pichiten.com/ikesusakaba/
「トヨタのビルのB1Fに出店するんだけど、いつ見に行ける?」お付き合いが長い施主様からの依頼は、こんな軽い感じで始まりました。
現場は、大手居酒屋チェーンの跡地。オーナーからは、既存の設備をうまく利用して、コストを抑えられたらいいよねという希望がありました。
しかし、実際に現地を見てみると、かなりの改修が必要だと判断し、「これはお金がかかりますよ!」と正直にオーナーに伝えたところから、この案件がスタートしました。
特注で製作したアクリルの水槽を設置。おおよそw4000*d2500ほど。周りは、造形の擬岩を設置しました。そして、岩から水が流れるようにし、水の音がエントランスでいいマイナスイオンを出しています。
ビルの特徴を踏まえ、1人客用のカウンター、2名から4名客用のテーブル席(それ以上も対応可)、安心感の掘り炬燵席と客席のレイアウトのバリエーションを増やしています。すべての建具を収納すれば、2次会などのパーティーとしても使用できるように計画してあります。
「祭」をコンセプトとし、テーブル席ホール中央からシャンデリアのように伸びる綱の照明と、浮きの数々が店内に賑わい感を演出しています。カウンター正面の左官アートで作成した巨大しめ縄も見ごたえありです。
伝統技術の継承のため、ワラスサ入りの土壁を採用しています。左官職人のともさん(平石氏)と作りました。
和室が減り、土壁を私たちの生活の中で目にすることは減りました。だからこそ、それを見てもらい、こんなことも土壁で表現で
きるんだということを知っていただくために、カウンターの正面の一番目立つ壁で表現しています。
「いつもありがとうな!」とオーナーや社員の方から言っていただきました。
この店は、本店に次ぐ繁盛店になりました。うちの会社を支えているのは、本店とこの店なんだよ。このオオバコをやってみて正解でした。というお言葉をいただきました。
会社の規模にかかわらず、物件を内覧し、契約するのは大きな決断だと思います。そんなときにそばに寄り添って役に立てるTO(ティーオー)であり続けようと、この時思いました。
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