【ドッグサロン編】トリミングサロンの店舗デザインで抑えるべきポイントを解説します

ペットサロン(トリミングサロン)の店舗デザインのポイント 建築設計デザインの基礎知識
建築設計デザインの基礎知識

ドッグサロンに開業にともない、店舗デザインの決め方について悩まれている、オーナーの方は多いのではないでしょうか。ドッグサロンの店舗デザインは、抑えるべきポイントが数多くあります。ドッグサロンの店舗デザインを決める際に、抑えるべき・注意すべきポイントを詳しく解説していきます。ぜひ最後までお読みください。

こちらの記事でドックサロンの店舗の画像は、すべて私たち株式会社TOでデザインいたしました。気になるデザインがございましたら、お気軽にお問い合わせください

ドッグサロンの店舗デザインを考える前にすること

 ドッグサロンの店舗デザインを考える前に、「重要のリサーチ」と「競合店のリサーチ」を必ずおこなっておきましょう。事前に、集客ができるかを調べておくことで、流行るドッグサロンにするために重要な、立地決めがスムーズになります。

需要のリサーチ

開業する地域に、ドッグサロンが求められているかをチェックする必要があります。たとえば、「高級志向の人が多く住んでいる地域なのか」「動物病院が密集しているか」などです。見極めるポイントは難しいですが、ドッグサロンに訪れる客層が多く住んでいる地域を探しましょう。需要のリサーチは、集客を成功させる重要なポイントとなります。時間をかけて、最適な立地選びをしてください。

競合店のリサーチ

開業しようと考えている地域に、すでにドッグサロンが存在するかをチェックするのも重要なポイントです。似ているドッグサロンが近隣に複数あると、お客さまを取り合ってしまいます。店舗のコンセプトが異なる場合(高級店と庶民店など)は、問題ありませんが、店舗のコンセプトが近い場合は、注意が必要です。

集客に失敗や売上の伸び悩みを防ぐためにも、開業したい地域を調べ、「ドッグサロンがあるかないか」「高級店なのか庶民店なのか」などを、必ずチェックしましょう。また、店舗設計に関するもっとも基本的な基礎知識は、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひこちらの記事も合わせてご参照ください。

ドッグサロンの店舗デザインで抑えるべきポイント

ドッグサロンの店舗デザインで抑えるべきポイントは以下5つです。

  1. 清潔感を徹底する
  2. 騒音対策を徹底する
  3. 悪臭対策を徹底する
  4. 安全性を徹底する
  5. 目を引くファサードにする

上記5つは、お客さまや近隣住民に愛されるドッグサロンにするために、確実に抑えておきたい店舗デザインのポイントです。参考にしつつ理想の店舗デザインを決めてみてください。

①清潔感を徹底する

ドッグサロンの店舗デザイン

ドッグサロンは、犬の毛の処理を徹底的にできるかがポイントとなります。床が毛だらけだと清潔感がなく、汚いイメージをお客さまに与えてしまうでしょう。清潔感を維持するために意識すべきは、余計なものを店舗に置かないことです。

掃除のしやすさを考えて、インテリアなどは必要最低限にしましょう。また、シャンプー時の水や薬品の飛び散りの掃除も考慮すべきポイントです。床には、耐水性があり掃除のしやすい、クッションフロアやフロアタイルなどの素材を使用するといいでしょう。

②騒音対策を徹底する

店舗デザインのポイント

近隣の住民に迷惑をかけないためにも、騒音対策を必ずおこないましょう。騒音対策をしないと、近隣の住民から苦情を入れられてしまう可能性があります。

騒音対策としては、入口を防音扉にし、窓を防音窓にするといいでしょう。窓の場合は、防音ガラスの使用が一般的ですが、より防音を強化するのであれば、二重窓を導入してみてください。

③臭いの対策を徹底する

犬の種類によって臭いが異なり、臭いが混ざるため、ドッグサロンでは、臭気対策を必ずしなければなりません。臭いがこもった店舗は、お客さまからクレームを受ける対象となる可能性があります。

臭いの対策は、高機能の換気設備を導入するといいでしょう。また、換気設備に関しては、動物がいる空間に必ず1つは設置しなければならない決まりがあります。換気設備の追加導入は難しいため、店舗デザインを決める段階で、専門業者に相談するといいでしょう。

④安全性を徹底的に考える

ドッグサロンの店舗デザインの安全性

犬がケガをしないように、安全性を考えた店舗デザインにすることも重要です。たとえば、「角が尖っているインテリアを使用しない」「滑りやすい素材を床に使用しない」などです。

犬がケガをしてしまったら、賠償問題に発展しかねません。内装デザイン時に、安全性に配慮した配置やデザインを徹底すべきでしょう。また、逃げることや犬同士のケンカを防ぐデザインを考えることも重要です。ドッグサロンの店舗デザインの経験がある業者に、依頼するのがいいでしょう。

⑤目を引くファサードにする

ドッグサロンのファサード

なんの店舗なのか、どんな店舗なのかがわかる外観(ファサード)にする必要があります。ドッグサロンでは、店舗の中が外から見えるガラス張りの外観にするといいでしょう。店舗の中が見えると、なんの店舗・どんな店舗なのかがわかるだけでなく、お客さまに安心感を与えることができます。

また、カットの技術も見せることができるため、集客を成功させるきっかけとなるでしょう。外から店内を見てもらうために、ガラスを多く用いることで入りやすさを演出する方法がよく用いられます。ガラスを用いたデザインについては詳しくはこちらをご参照ください。

ドッグサロンの店舗デザインの注意点

ドッグサロンの店舗デザインの注意点

ドッグサロンの店舗デザインで注意すべきは「電力の容量制限」と「収納スペースの確保」の2つです。上記の2つは、ドッグサロンの店舗デザインを決める際に、見落としがちなポイントです。店舗デザインで失敗しないように、必ず意識しておきましょう。

電力の容量制限には注意する

ドッグサロンは、業務用のドライヤーなどを使用するため、飲食店などと比べて、電力の容量を多く使います。開業してから、電力の容量制限を知り、電力の容量追加で再度内装工事をする、なんてことが起こらないように注意しましょう

特に注意が必要なのは、居抜き物件の場合。元が小型飲食店だと、電力の容量が少ない可能性が高いです。オープン当初から効率の悪い運営を防ぐためにも、電力の容量を店舗デザインを決める段階で必ずチェックしておきましょう。

収納スペースの確保には注意する

店舗デザインを決める際、結構抜けてしまうのが収納スペースの確保です。ドッグサロンは、シャンプーやトリートメント、バスタオル、ドッグフード、トイレシーツ、ケージなど、必要なものが多いです。特に、シャンプーやトリートメント、トイレシーツなどは、業務用を購入するため、広いスペースを必要とします。

まとめて収納するスペースを設けるのか、小分けの収納スペースを設けるのかは、店舗の間取りによって変えるべきです。スタッフの動線などを意識し、使用するときにすぐ取り出せる位置に、収納スペースを作るのがいいでしょう。

まとめ

ドッグサロンの店舗デザイン

この記事では、ドッグサロンの店舗デザインを決める際に、抑えるべき・注意すべきポイントを解説してきました。ドッグサロンは、お客さまだけでなく近隣の住人のことも考えた店舗デザインにしなければなりません。上記のポイントを意識して、お客さまと近隣の住人から愛されるドッグサロンを作りましょう。

株式会社TO(ティーオー)は、店舗デザインを得意とするデザイン事務所です。お客様にとって「心地よい空間とはなにか」という問いに対して真摯に向き合い、お客様に最適なプランニングをしております。

お客様のご要望にピッタリな空間設計をいたしますので、何かお困りの際はお気軽にご相談くださいませ。皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。

また、理想のイメージを伝えたと思っても実際、思い通りにならなかったということがあります。こちらの記事ではデザインイメージの伝え方について詳しく解説しています。合わせてご参照ください。