持続可能なお店づくりを目指して

私たちTOは、これまで一貫して、長く愛されるお店づくりに向き合って参りました。持続可能なお店を実現するためには、
施主の「想い」が反映されたデザインと集客戦略、資金繰り、動線設計などのマーケティング視点の掛け合わせが必要です。
私たちは、施主様と一緒にこれらを徹底的に考え抜き、寄り添い、実践します。

TOの施工事例

坪(つぼ)とは? 帖(じょう)とは?㎡(平米)にするとどれくらい?日本の建築業界の単位を解説します

建築設計業界の用語解説
建築設計業界の用語解説
「店舗の開業で物件選びに係る、坪や帖の広さを知りたい」
「坪や畳を平米にする計算の仕方を知りたい」

このように、店舗の開業で物件選びに重要な坪や帖の広さについて詳しく知りたいと思っている方は、多いのではないでしょうか。日本の物件では、広さを坪や帖で表している場合が多くあります。

坪や帖を理解していないと、広さのイメージができないでしょう。そこでこの記事では、物件選びに重要な坪や帖の基礎知識から、それぞれを平米にする計算方法を解説していきます。物件選びの際に広さの単位で迷わないようにするためにも、この記事を最後までお読みください。

私たちTO(ティーオー)は、店舗・オフィスなど商業施設の設計を得意とするデザイン設計事務所です。店舗デザインに対して真摯に向き合い、無理のない最適なプランニングをしております。私たちのデザインの流れについてはこちらのページをご参照ください。

坪とは?

坪とは

坪は日本古来の計量方法で使用する単位です。尺貫法と呼ばれています。尺貫法は、馴染みのあるメートル法が知れ渡る前に使用され、長さを尺、重さを貫で表します。

ただし、昭和34年に商取引の間では、尺貫法の使用が禁止されました。しかし、日本人に馴染み深いということから、現在でも土地や建物の面積を表す際に「坪」という単位が用いられています。

帖(畳)とは?

帖(畳)とは

一般的に部屋の面積に使用されるのが帖です。不動産公正取引協議会連合会の「不動産の表示に関する公正競争規約及び施行規則」で畳1枚分にあたる1帖の広さは、「1.62平方メートル」以上と定められています。

畳との決定的な違いはありませんが、以下のように場面によって使い分けられます。

・帖→フローリングの床が用いられている洋室の広さを表す際
・畳→畳の床が用いられている和室の広さを表す際

帖と畳が使用される場面を知っておくことで、床の素材が分かるでしょう。また、地域によって帖(畳)数が同じでも、広さが若干異なります。昔の住宅の建築方法が地域ごとに決まっていたためです。地域が異なる場合は違和感を感じる可能性があるでしょう。

京間・・・西日本で多く使われており、大きさは縦191.0㎝×横95.5㎝

中京間・・・東海地方で多く使われており、182.0㎝×91.0㎝。

江戸間・・・東日本で多く使われており、176.0㎝×87.8㎝

団地間・・・地域に関係なく団地で多く使われており、170.0㎝×85.0㎝

坪と帖から平米にする計算方法

坪と帖から平米にする計算方法

坪と帖から平米にするには、公式に当てはめるだけで簡単に計算ができます。

坪から平米へ

坪から平米へは以下の計算で導き出すことができます。

坪数×3.3057=平米

たとえば、10坪を平米に変換する場合
→10坪×3.3057=33.057となり、おおよそ33.05㎡になります。

一方、平米から坪へ変換する場合は以下の計算で導き出せます。

平米数×0.3025=坪

たとえば、10㎡を坪に変換する場合
→10㎡×0.3025=3.025となり、おおよそ3坪になります。

以下が坪から平米への早見表です。

平米
1坪 3.30㎡
5坪 16.52㎡
10坪 33.05㎡
20坪 66.11㎡
30坪 99.17㎡
40坪 132.23㎡
50坪 165.28㎡

帖から平米へ

帖から平米へは以下の計算で導き出せます。

帖数×1.65=平米

たとえば、10帖を平米に変換する場合
→10×1.65=16.5㎡となります。

一方、平米から帖に変換する場合は以下の計算方法になります。

平米数÷1.65=1帖

たとえば、10㎡を帖に変換する場合
→10÷1.65=6.06となり、おおよそ6帖となります。

帖から平米への早見表は以下です。

平米
1帖 1.65㎡
5帖 8.25㎡
10帖 16.5㎡
20帖 33㎡
30帖 49.5㎡
40帖 66㎡
50帖 82.5㎡

飲食店の物件に必要な広さとは?

一般的な飲食店の席数は1坪あたり2席前後といわれています。5坪なら10席が確保できるでしょう。また、飲食店の場合は厨房の面積も考慮しなければなりません。厨房の面積は業態によって変わります。厨房とホールの面積比率は以下を参考にしてみてください。

居酒屋、バル、イタリアン、フレンチ、和食、中華料理、焼肉店など
→厨房20〜30%:ホール80〜70%
ラーメン屋、バー、そば、うどん、カフェなど
→厨房10〜20%:ホール90〜80%

たとえば、20坪(66.11㎡)の物件で居酒屋を始める場合、厨房は4〜6坪ほど必要になります。平米に換算すると、13.22〜19.83㎡です。

飲食店を始める際は、厨房とホールの広さの比率を意識しながら、物件選びをするといいでしょう。物件選びで失敗する可能性が少なくなります。

単身者とファミリー物件に必要な部屋の広さとは?

単身者とファミリー物件に必要な部屋の広さ

居住用の物件には最低面積水準があります。国土交通省が公表している指針によって定められています。

単身者向け

国土交通省が公表している「住生活基本計画における居住面積水準」によると、単身者の最低居住面積の水準は25㎡です。おおよそ7.56坪・15.15帖以上が必要になります。

ファミリー向け(2人以上の世帯)

ファミリー向けは10㎡×世帯人数+10㎡が最低居住面積です。たとえば、3人世帯の場合は40㎡が必要になります。おおよそ、12.1坪または24.24帖以上です。

どちらもあくまでも最低面積の水準です。一般的には、理想とする住宅面積である誘導居住面積水準を目安に、物件選びをするといいでしょう。単身者は40㎡でファミリー向けは、20㎡×世帯人数×15㎡で求められ、3人の場合は75㎡以上になります。

まとめ

坪や帖は物件を選ぶ際に必要になる知識です。物件選びで失敗しないためにも、覚えておくといいでしょう。飲食店の物件選びで迷った際は弊社TOまでご相談ください。

私たち株式会社TOは、施主様と徹底的に向き合い、持続可能な長く続くお店づくりをミッションとしています。私たちがデザインした飲食店の生存率と受賞歴はこちらからご参照ください。