持続可能なお店づくりを一緒に考えましょう

コロナ禍で「続けていける店」と「閉店する店」の2極化が進み、街は変わりました。いま、店舗デザインは変革期を迎えています。これまでの「売れる」のみを目的としてきた店づくりから、「在り方」を考え、持続可能を目指す店づくりに変わってきています。私たちは、一過性の流行にとらわれない、長く続けていける店づくりを施主様と共に徹底的に考え抜きます。

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店舗開業費用・デザイン設計費用の計算方法建築デザインイメージの伝え方建築デザインコンセプトの決め方建築デザイン設計事務所の選び方

ここだけ抑えればOK!店舗設計とデザインの基礎知識|お店づくりを始める人が知っておくべき知識をまとめました

建築用語鴨居 店舗開業費用・デザイン設計費用の計算方法
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店舗の開業やお店づくりを始めたいと考えた際に、必ず抑えなくてはならないのが店舗設計についてです。店舗設計の依頼先や費用について正しく理解していないと損出や契約面でのトラブルに遭ってしまう恐れがあります。

本記事では、お店づくりを始めたい人が知っておくべき店舗設計についての基礎知識をご紹介致します。

また、店舗の設計費用に関しましては、こちらの記事でより詳しく解説しています。ぜひ合わせてご参照ください。

店舗設計とは

店舗設計とは

店舗設計とは、店舗のファサード(外観)、内装やインテリアの装飾に工夫を凝らし、図面上に設計計画を行うことです。店舗デザインとも呼ばれています。具体的には、建築デザイナーが下記を構想しながら図面上を設計します。

  • 店舗の構想(コンセプト設計)
  • 店舗の構造
  • 店舗の導線やレイアウト
  • 店舗の内装デザイン
  • ロゴデザイン(看板・袋など)
  • インテリアや装飾デザイン

店舗設計は図面の設計だけではない

店舗設計は、狭義では店舗の設計のみですが、広義では施工、つまり建築工事までを含む場合があります。また、デザイナーは、図面(設計図)を作るだけではなく、施主にヒアリングしながら、資金調達の補助、物件調査、ロゴの作成、什器作成など幅広くサポートします。

店舗設計の依頼先

店舗設計の依頼先

店舗が完成するまでの工程は、大きく分けて設計と施工に分けられます。設計に関して建築設計事務所が担当し、施工に関しては施工業者が担当することが一般的です。ただし、設計を請け負う建築設計事務所には、施工までを一括して請け負う事務所も多くあります。建築設計事務所にデザインを依頼するときは、どこまで対応できるか必ず確認するようにしましょう。

設計士と建築デザイナーの違い

設計士と建築デザイナーの違いはゼロから建物を建てられるかどうかです。一級建築士などの建築士系の資格は、新築の建物を際に必要となる資格です。店舗デザインのように、すでに躯体が完成している建物(テナント物件)の設計を行う際は、必要な資格はありません。新築は建築設計事務所がメインで請け負うことが多く、店舗内装やブランディング設計がメインのデザイン事務所がゼロから建物を建てることはあまり多くありません。

店舗設計の依頼方法

店舗設計の見積もり依頼

設計と施工を別々に依頼する場合

設計と施工を別々の業者に依頼する場合、それぞれ専門の業者に依頼するため、店舗設計の質を高めることができるメリットがあります。デザインや内装にこだわりがある人は設計と施工を別々にしたほうが良いでしょう。

別々に依頼する場合は、最初の依頼先である設計事務所のアドバイスを貰いながら施工業者を選ぶようにしましょう。ここで親身に相談してくれる設計事務所を選ぶようにしましょう。もちろん、私たち株式会社TOにもご相談いただけますと幸いです。

設計と施工を一括で依頼する場合

大手工務店やハウスメーカーなど設計施工会社に設計と施工を一括で依頼する場合、契約を行う手間が少なくて済み、工期の短縮や費用の削減につながるなどのメリットがあります。担当が最初から変わらないという点で、担当者との信頼関係が形成されやすいです。

しかし、比較的大手の工務店やハウスメーカーは画一的なデザインになりやすいと言えるでしょう。店舗設計は施主のこだわりや理想を叶える作業になるため、こだわりのあふれる店舗を実現するには、寄り添ってくれる会社を選びましょう。

店舗設計の流れ

店舗設計の流れ

それでは、建築デザイン事務所に依頼した場合の店舗設計の基本的な流れを解説いたします。なお、設計と施工を別々に依頼する場合の店舗設計の流れについてご説明いたします。一括で依頼する場合においても内容は基本的に同じです。

0.まずは建築設計事務所(デザイナー)に相談

まずは建築デザイン事務所やデザイナーに相談しましょう。その際、施主ご自身で店舗の構想やコンセプトをある程度考えておくと、その後の作業をスムーズに進めることができます。ただし、考えた構想は実現できるかどうかの判断をご自身で行ってしまう前に、デザイナーに想いの丈をそのままお話ししてみてください。デザイナーは施主の理想を実現すべく様々なアドバイスをしてくれます。私たち株式会社TOにもお気軽にご相談ください。

1.物件探し・現地調査

物件探し・現地調査

建築デザイン事務所に店舗の構想などをヒアリングをしてもらった後は、デザイナーと一緒に現地調査を行います。物件が決まっている場合には、デザイナーが店舗と周辺環境の現地調査を行い、店舗設計の基本計画を制作していきます。店舗を構える物件が決まっていない場合には、候補物件の内覧にもデザイナーに同行してもらいましょう。

2.構想・コンセプト

店舗設計の流れ

現地調査が終われば、デザイナーと相談や打ち合わせ、ヒアリングを通して店舗の構想やコンセプトを練っていきます。その後デザイナーから企画案を提案してもらいます。この企画案はさらに今後も検討、協議を行っていきますが、契約することになれば、この基本構想に基づいて計画を進めていきます。

3.設計監理契約

施工業者に見積もり依頼

基本構想、物件が固まった段階で、設計事務所との設計監理契約を行います。この契約で正式に設計依頼されたことになります。この後に設計事務所は基本設計・見積もりを行っていきます。設計事務所のなかには、基本設計・見積もりの後に設計管理契約を行う事務所もあります。事務所に依頼を検討する際には、各順序に関して予め把握することを推奨します。

4.基本設計・見積もり

基本設計・見積もり

基本設計とは、構想や諸条件を踏まえたうえで店舗設計の概要や意図を大まかに図面上に示したものです。例えば内装デザインや使用する素材を決定したりします。基本設計では、依頼主と設計士の間で何度も検討を重ね、レイアウトなどのデザインを十分に時間をかけて検討します。

5.実施設計

検討を重ね確定した基本設計をもとに、実施設計と呼ばれる工事の発注ができる図面を設計士が制作します。例えば素材の品番決めや細かい箇所の寸法決めを行い、必要に応じて構造・設備図面等も作成します。新築の場合には、確認申請書類を実施設計図と並行して作成し諸官庁へ提出するいう手順を踏みます。

6.施工業者に見積もり依頼

施工業者に見積もり依頼

実施設計図が制作し終えると、今度は施工業者に見積もりを依頼するという流れとなります。工事請負契約は施工業者と依頼主との二者契約となりますので注意が必要です。設計事務所と施工業者、依頼主の間で施工料の調整を行うことや、工事請負契約の監理を設計事務所が請け負うことなど、設計事務所も交えた三者の関係性が築かれる場合がほとんどです。

7.着工

着工

施工業者との契約が決まると着工です。着工し始めた段階では、意思疎通を図るために、建築デザイン事務所と施工業者、依頼主の三者の間で密なコミュニケーションが必要となってきます。建築デザイン事務所は工事の間、工事の管理者として立ち会いをします。施主の代理として図面の通りに工事が行われているかを管理し、現場での調整なども行います。

8.竣工

竣工

建築の工事が完了することを竣工といいます。店舗が竣工した段階では、施主となる依頼主竣工検査が必須です。竣工検査とは、内装などの不具合がないかどうかを確認することをいいます。もし適切な工事がなされているか心配である場合には、第三者機関に検査を依頼することを推奨します。

9.開業

開業

竣工検査が終わりその是正工事が施された後、ついに開業となります。開業以降に不具合箇所が生じた場合には、店舗設計を依頼した業者に対して再度連絡し、メンテナンス対応をしてもらう流れとなります。

店舗の設計費用

店舗の設計費用

施工会社へ支払う費用

施工会社へ支払う費用は、さらに設備工事費と造作工事費に分けられます。(新築の場合はさらに基礎工事費がかかります)設備工事費はその名の通り、電気・ガス・給排水など店舗の設備に工事に関わる費用です。造作工事費は間仕切り壁、カウンター、備え付けのテーブル、什器、看板などの内装やインテリアを造る工事です。

デザイン事務所へ支払う費用

デザイン事務所へ払う費用は、主に店舗の設計費用、デザイン設計費用、設計監理費用などです。これらの費用はまとめて店舗設計料と呼ばれます。店舗設計料は、設計する建物の規模や業種、期間などによって大きく変動します。なお、設計監理費用はデザイナーが設計した図面通りに工事が進んでいるか管理する費用です。デザイナーは設計後も監理者として施工会社に指示を出しながら工事を進めます。

店舗設計料を坪単価から算出する場合

坪数×単価から店舗設計料を割り出す場合の相場は、30万~80万円程度が相場となります。ただし、業態、設備の状態により大きく変わりますのでハッキリと申し上げることが難しいです)

10坪を下回る店舗の場合には、最低費用として一律50万円程度の設定がなされていることが多いので、小規模店舗の店舗設計を依頼する場合は注意しましょう。

店舗設計料を総施工費から算出する場合

総工事費とは、造作工事費や設備工事費などをすべて含んだ費用のことです。総工事費から割り出される場合の相場は、総工事費の10~15%が店舗設計料に充てらるのが一般的です。施工までを一貫して行う業者にこのような算出方法が採用されることが多いです。

店舗設計料を人件費や技術料から算出する場合

特殊な技術を要する造作工事などがある場合にこの算出方法がなされます。その場合、総施工費から算出する店舗設計料に加えて、特殊な技術者を雇うための人件費や技術料が加算されます。

店舗設計を依頼する前に準備すること

店舗設計を依頼する前に準備すること

最後に、これから店舗設計の依頼を設計事務所に依頼する前に、これだけは準備しておいていただきたいということをお伝えします。ただし、完璧に準備していただく必要はありません。先程もお伝えしたとおり、理想やこだわりを自由に想像してください。そしてその思いのありのままをデザイナーに伝えましょう。

店舗のコンセプトを構想する

まずは、店舗のコンセプトをできる限り明確にイメージしてみましょう。ターゲットとなる客層、利用動機、立地など、お店を経営するにあたってのこだわりを紙に書き出してみましょう。文字として表すことにより、頭でぐるぐるしている理想をまとめることができます。

また、書きした理想の店舗デザインを5W1H(5ダブリュー1エイチ)を使って、まとめることにより、よりわかりやすくデザイナーに伝えることができるのでおすすめです。

店舗デザインの5W1H
・What(店舗のコンセプトは何か)
・Where(店舗ができる場所はどこか)
・When(店舗の集客の時間帯はいつか)
・Who(店舗のターゲットは誰なのか)
・Why (理想の店舗を作りたい理由)
・How much(予算はいくらか)

理想の店舗イメージとなる画像を集める

コンセプトを構想しつつ、店舗のイメージとなる事例の写真や図面を集めておきましょう。お店づくりを行っていく際に、設計事務所の設計士とのイメージを共有していくことが不可欠です。写真や図面は「Google画像検索」や「pinterest」「tecture」といったWebサイトでお好みの店舗設計を検索することをおすすめします。

おわりに

店舗設計の基礎知識

お店づくりを始める際に、知っておくべき店舗設計の基礎知識についてご紹介致しました。株式会社TO(ティーオー)は、店舗やオフィスなど商業施設のデザインを得意とするデザイン事務所です。

お客様にとって「心地よい空間とはなにか」という問いに対して真摯に向き合い、お客様に最適なプランニングをしております。

ご相談いただくお客様の中には、店舗デザインに関わったことがない方も多くいらっしゃいますので、「要望の伝え方がわからない」という方も安心してご相談ください。みなさまからのお問い合わせを、心よりお待ちしております。

また、こちらの記事では店舗デザインイメージの伝え方を詳しく解説しています。これからデザイナーを探される方は、ぜひ合わせてご参照ください。

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