【店舗デザイン】左官は仕上げによって印象が変わります。そんな左官仕上げについてご紹介いたします。

和風店舗デザイン 店舗デザインのポイント
店舗デザインのポイント

「左官」には様々な仕上げのパターンがあります。今回はそんなパターンについてご紹介いたします。

「自然素材を用いた内装デザインに興味がある」
「左官を店舗の壁面に用いたい」
「他とは違う左官の仕上げを知りたい」 

などとお考えの方は是非参考にしてみて下さい。私たちTO(ティーオー)は、店舗・オフィスなど商業施設の設計を得意とするデザイン設計事務所です。私たちのデザインしたデザイン事例はこちらのページをご参照ください。

「左官」とは

左官とは漆喰やモルタルなどの材料を用いて、建物の壁や床などを鏝(コテ)という道具を用いて塗る仕事のことを言います。その歴史は古く縄文時代に土を積み上げて塀を作っていたのが起源とされます。そして飛鳥時代になると石灰を利用した白塗りの壁を塗ることも可能になったとされます。

その後も左官の技術は磨かれていき、安土・桃山時代には土の色を調整したり、砂や繊維を混ぜることで表現の幅は広がっていきました。その後も城の装飾や、洋風な建物の装飾など様々な場面で活躍をして今日にいたります。

「左官」のパターン

左官の仕上げは均一に塗り広げるものだけでなく、鏝(コテ)などを用いた様々なパターンが存在します。今回はそんなパターンについてご紹介いたします。

①扇仕上げ

①扇仕上げ

扇状に模様を作る仕上げのパターンになります。等間隔に美しく扇状にするのは技術が必要とされます。また鏝(コテ)の形状によってパターンは異なります。品がある雰囲気の飲食店の壁などに馴染むデザインです。

②鏝(コテ)波仕上げ

②鏝(コテ)波仕上げ

鏝(コテ)で塗った跡をあえて残したパターンになります。最も一般的な仕上げ方で左官を用いたデザインでは多く用いられます。しかし鏝(コテ)の跡は職人により異なり、様々な表現が出来るパターンになります。

③スパニッシュ仕上げ

スパニッシュ仕上げ

壁全体を厚く塗った後に、鏝(コテ)の後ろ部分で角度をつけながら長方形の塗り跡が出来るように仕上げたパターンになります。凹凸がある長方形により立体感のあるデザインです。またこちらは和風のデザインだけではなく、カフェなど洋風のデザインににもオススメの仕上げ方です。

④ 刷毛(ハケ)引き仕上げ

刷毛(ハケ)引き仕上げ

ブラシのようなハケで横線が残るように塗り跡をつける仕上げ方です。ブラシ自体の固さや一本一本の太さなどで模様が異なります。こちらはコンクリートなどにもよく用いられるパターンになります。

⑤鏝刷毛(コテハケ)引き仕上げ

鏝刷毛(コテハケ)引き仕上げ

鏝刷毛(コテハケ)という縞模様を作る左官道具で塗り跡を残した仕上げ方です。鏝刷毛(コテハケ)の種類により風合いも大きく異なります。

⑥スタッコ調仕上げ(模様)

⑥スタッコ調仕上げ(模様)表面にザラザラとした質感を残したパターンになります。ヨーロッパの建築の外壁などに用いられていたパターンで、洋風なデザインに適したパターンになります。

「左官」を用いた店舗デザイン

今回ご紹介した以外にもローラーやスポンジを用いたパターンなど、様々な種類があります。また株式会社TOでは「左官」を用いたデザインを多く取り扱っています。そんな店舗デザインの事例についてご紹介いたします。

①ロゴデザインを再現

①ロゴデザインを再現

下地としてべニア板をロゴマークにくり抜き、その上から左官工事を行ったデザインになります。ロゴマークをそのまま使用するのではなく、壁の左端から一部が見えているかたちにすることで、立体感もあいまってインパクトのあるデザインになっています。

②石を特殊左官で表現

②石を特殊左官で表現

一見すると本物に見える柱や壁面ですが、これらは特殊左官により出来ています。実物の石を使うとなると、加工や搬入など難しい面がありますが、こちらの特殊左官ではそのようなリスクを避けて迫力のあるデザインを実現することが出来ています。

まとめ

「左官」のパターンについて

今回は「左官」のパターンについてご紹介いたしました。株式会社TOでは今回ご紹介した以外にも様々な場面で左官を利用しています。そのため左官を取り入れたデザインをお望みの方は是非ご相談下さい。

株式会社TOは店舗やオフィスなどの商業施設のデザインを多く取り扱っています。「お客様が望まれていること」さらに「お客様のお客様が望まれていること」を実現できるように誠心誠意取り組んで参ります。店舗改装や、新規出店、それ以外のことでも何かお困りのことございましたらご気軽にご相談下さい。皆様の理想を叶えるために尽力させて頂きます。