飲食店内装で使用されるタイルの種類|素材と目地パターンが与える印象、メリット・デメリットを解説します

飲食店の店舗デザイン
飲食店の店舗デザイン

店舗デザインをよりオシャレにする方法として「タイル」の活用が注目されています。技術の発達により、最近は様々な種類のタイルが開発されています。

そこで本記事では、飲食店の内装でよく使用されるタイルの種類について解説します。タイルの種類によって、機能や効果をそれぞれ解説していくため、現在店舗デザインに悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

株式会社TO(ティーオー)は、飲食店やオフィスなどの幅広いジャンルの店舗デザイン設計を提供しています。これまでの経験や実績を活かし、店舗デザインや店舗準備段階の悩みや不安がありましたら、お気軽にご相談ください。

店舗の雰囲気はタイルで大きく変化する

飲食店の内装でよく使用されるタイル

タイルは、店舗の雰囲気を大きく変化させます。壁面や床面のメインデザインとして使用したり、カウンターや出入口だけにワンポイントとして使用したり、使い方によって大きく雰囲気を変えられます。

また、タイルの種類・デザイン・貼り方・目地などによって、店内の雰囲気を変化させられるのも特徴の1つです。自分の求める店舗の雰囲気やデザインに合わせて、タイルをどのように使用するかを計画していきましょう。

店舗デザインにタイルを使用するメリット

ます。店舗のイメージによって、シック・ナチュラル・モダン・エレガントなど、タイルの種類やデザインで表現できます。特に、種類と貼り方の組み合わせによって何通りもデザインを表現できるのは大きなメリットでしょう。

また、色あせがしにくく手入れがしやすいのもメリットです。クロスやフローリングの場合、色あせしたり、汚れが落ちにくかったりと手入れがしにくいです。しかし、タイルであれば色あせしにくく手入れがしやすいため、長期間の使用ができます。

店舗デザインにタイルを使用するデメリット

タイルを使用するデメリットには、材料費や施工費がかかりやすくなります。タイルの種類やデザインによって価格は変動しますが、他の内装工事よりも高くなりやすいです。さらに、既製品ではなく特注タイルになると、より価格が高くなるため内装費を多く準備する必要があります。

また、タイル自体が衝撃に弱いのもデメリットです。タイルのほとんどが、陶器製です。そのため、場合、重たいものを落としたり、物をぶつけたりすると、破損する恐れがあるでしょう。破損した部分をそのままにすると、悪目立ちしやすく店舗デザインの質を下げてしまいます。

店舗デザインによく使用されるタイルの種類

店舗デザインによく使用されるタイルの種類

ここでは、店舗デザインによく使用されるタイルの種類についてご紹介します。

  • モザイクタイル
  • デザインタイル
  • 異素材タイル
  • カラー目地タイル
  • 機能性タイル

タイルの種類は大きく5つに分けられており、それぞれによって見せ方が異なります。1つずつ詳しく見ていきましょう。

モザイクタイル

モザイクタイル

モザイクタイルは、1枚あたりの面積が50平方センチメートル以下の小型のタイルを指します。小型のタイルのため、一般的にユニットタイプ(施行しやすいように台紙にあらかじめタイルが貼られているもの)として使われます。トイレや浴室などの水回りに使われるケースが多いです。

デザインタイル

デザインタイル

デザインタイルは、和柄や北欧柄などの色鮮やかな模様だったり、シンプルでオシャレなデザインだったりするタイルです。アンティーク感・シック間・ビンテージ感といった雰囲気を演出でき、ワンポイントのアクセントとして使用されています。自分の求める店舗デザインのコンセプトが確定しているのであれば、取り入れるのを検討してみるのも良いでしょう。

異素材タイル

異素材タイル

タイルを製造するメーカーによっては、陶器製・磁器製・ガラス製・金属製など、さまざまなタイルを製造しています。それを「異素材タイル」と言います。異素材タイルは、光の当たり方や照明の演出の仕方によって、タイルの反射から演出される店舗デザインが変化させられるのが特徴です。ノスタルジックな雰囲気や上質で非日常的な空間を演出しやすいです。

カラー目地タイル

カラー目地タイル

一般的なタイル目地には、白色が多く用いられていました。しかし、時代が進むにつれて、白色以外の色がついた「カラー目地タイル」も多く使用されています。カラー目地タイルは、店舗デザインで表現したい色のタイルを使用でき、タイルの色と異なる色の目地を組み合わせたりと様々なデザインを楽しめます。

機能性タイル

機能性タイル

機能性タイルは、デザイン性というよりも、機能性を重視しているタイルです。特に飲食店では「臭い」「汚れ」「カビ」など、さまざまな対策を施す必要があります。しかし、機能性タイルには、調湿・消臭・防カビ・抗菌など、さまざまな機能を持つものがあります。飲食店は衛生的に清潔感を保つ必要があるため、機能性タイルを使用するのもありでしょう。

タイルの貼り方

ここでは、タイルの貼り方についてご紹介します。

  • 通し目地
  • 市松貼り
  • 破れ目地
  • 四半貼り

タイルの貼り方によって、店舗デザインの演出方法はそれぞれ異なります。タイルの種類と貼り方を組み合わせ方によって、演出できる空間がかえられるため、種類と合わせて覚えておきましょう。

芋目地

芋目地タイル

芋目地(別名:通し目地)は、正方形や長方形のタイルを縦横の目地をまっすぐに並べる貼り方です。タイルの貼り方の中で最もオーソドックスな貼り方と言われています。デザイン的には、シンプルな印象を与えて、統一感のあるシンプルなデザインになりやすいです。

芋目地だと、模様をつなげられるため、特に柄に流れのあるタイルをきれいに演出できます。また、色やトーンの異なるものや無地と柄の入ったものを組み合わせると、アクセントが生まれてオシャレなデザインになります。

市松貼り

市松貼りタイル

市松貼りは、二種類の異なるタイルを前後左右に配置していく貼り方です。最も古典的な貼り方と言われており、貼り方自体は芋目地と同じです。しかし、デザイン的には芋目地よりも躍動感が生まれやすく、印象的な空間にしやすいです。

同系色の色や反対色の色を交互に組み合せたり、無地と柄模様を交互に組合せたりと、組み合わせによってデザインが大きく変わるため、さまざまなパターンを試してみると良いでしょう。

破れ目地

破れ目地タイル

レンガ調のタイルなどに多く取り入れられています。破れ目地(馬目地)は、タイルを縦方向か横方向に半分ずらした貼り方です。レンガのような長方形のタイルによく取り入れられている貼り方でもあります。破れ目地だと、目地が一枚のタイルごとにずれているので、芋目地のように綺麗に並べるよりもアクセントを付けることができ、印象的な空間を演出できます。

四半貼り

四半貼りタイル

四半貼りは、貼る箇所の垂直水平に対して、タイルを45度回転させて貼りる方法です。これまでご紹介した「芋目地」「破れ目地」「市松貼り」とは異なり、目地が斜めになるため、壁に立体感が生まれてデザイン性が向上します。

床面によく使われており、高級感や神秘感のあるデザインに仕上がるため、ホテルのロビーや寺院の石床に使用されているのも特徴です。また、四半張りは技術的に難しく、店舗のサイズやタイルサイズを比較しておく必要があります。

タイルを活用して店舗デザインをおしゃれにしよう

店舗デザインとして使用するタイル

店舗デザインとして使用するタイルは、種類・デザイン・貼り方などの組み合わせ方によって演出が異なります。それぞれの演出によって、自分の求める店舗デザインに近づけられるでしょう。本記事では、飲食店の内装でよく使用されるタイルの種類について解説しました。これから店舗デザインを設計しようと考えている方は、タイルの使用を検討してみてはいかかでしょうか?

株式会社TO(ティーオー)では、多くの店舗デザインを提供しているデザイン設計会社です。店舗デザインはもちろん、事業計画や資金調達のお手伝いも行っているため、お気軽なご相談お待ちしております。また、私たちが選ばれている強みについては、下記のリンクにありますので、ぜひそちらも一緒にご参照ください。