持ち帰り需要で人気上昇!パン屋(ベーカリー)の店舗デザインのポイントを徹底解説します

パン屋の店舗デザイン 飲食店の店舗デザイン
飲食店の店舗デザイン

「パン屋をやりたいなと思っているけど、どのような店舗デザインにしたらいいのか悩んでいる」

「パン屋の店舗デザインで考えるべき重要なポイントを詳しく知りたい」

このように、パン屋の店舗デザインをどのようにするか、悩まれているオーナーの方は多いのではないでしょうか。この記事では、パン屋の店舗デザインを考える際に重要なポイントや、オシャレな内装にするポイントを詳しく解説していきます。

気軽にテイクアウトできることから、コロナ禍で密かに注目を浴びているのが、パン屋。最近では、人気店が増え続けています。パン屋を運営する上では、パンの質も大切ですが、店舗のデザインがカギをにぎります。

なにも考えずにデザインを決めてオープンしてしまうと、集客が上手くいかず、売上が伸び悩んでしまう可能性が。パン屋の運営を成功させるためにも、この記事を確認して、パン屋の店舗デザインを考える参考にしてみてください。

最初にパン屋の店舗デザインを考える上でやるべきこと

パン屋の店舗デザイン

まずは、パン屋の店舗デザインを考える前にすべきことは、ターゲット層や出店地の設定です。店舗デザインを考える際によく使用される5W1H(いつ・どこで・なにを・どのように・いくらで)を活用して、ターゲット層や出店地の深掘りをしましょう。

どのようなお客さんをターゲットにし、どこに出店するかによって、内装デザインの方向性が決まります。たとえば、年齢層を高めに設定するのであれば、高級志向の内装や落ち着いた雰囲気の内装がぴったりでしょう。

一方、年齢層の若いお客さまもターゲットにするのであれば、ナチュラルな雰囲気の内装が好まれる傾向にあります。まずは、パン屋の店舗デザインの基盤となる部分を決めることが、集客・売上を獲得できるパン屋の店舗デザインを作る上で重要です。

パン屋の店舗デザインを考える上で重要なポイント

パン屋の店舗デザインを考える上で重要なポイントは、以下4つです。

  • 販売スペースの配置
  • 厨房機器の配置
  • パンを置く棚の配置
  • イートインスペースの配置

上記の4つの配置が、お客さまの流動や従業員の働きやすさに影響を与えます。念入りに適切な配置を考えましょう。

販売スペースの確保

パン屋の販売スペース

レジなどその他作業に使用するスペースを確保する必要があります。お客さまの流れを考えると、入口から遠い奥の一角に配置するといいでしょう。

お客さまが選ぶ際に邪魔にならない位置が最適です。中央に配置してしまうと、奥に入りにくくなってしまうので注意しましょう。従業員の動線を考えると、厨房と近い方がよく、できあがりのパンをすぐに出せる配置が適切です。

厨房機器の配置

パン屋の厨房機器

厨房機器の配置は、業務の効率に焦点を当てて配置するのが重要です。生地を作るところから、できあがりまでの一連の流れで、無駄のないかつ従業員同士がぶつかることのない配置を考えてみて下さい。

難しい場合は、デザイン設計のプロにアドバイスをもらうといいでしょう。また、最近では、集客を上げる観点から、外から厨房が見える店舗デザインが人気です。パンを作っている工程をお客さまが見ることができるので、新規のお客さまの獲得に繋がります。

パンを置く棚の配置

パンを置く棚

パンを置く棚などの什器の配置も念入りに考えなければなりません。棚の配置によって、見栄えが大きく変わります。全ての商品が見えやすく、取りやすいように棚の配置を考えるといいでしょう。

最近では、棚の高さは一定にして、棚の上に載せるインテリアで高低差を付けるデザインが流行っています。また、お客さま同士がすれ違える通路の幅を取ることも大切です。お客さまが棚にぶつかってケガをしたり、パンが落ちてしまうと問題になります。棚同士の距離を適切に考えて配置するようにしましょう。

イートインスペースの確保

ベーカリーのイートインスペース

ある程度の広さのある店舗の場合は、イートインスペースを作るのも一つの選択肢でしょう。最近のパン屋の店舗デザインでは、コロナウイルスの影響もあり、イートインスペースを外に作るのが流行っています。

外に大きなを作り、イートインスペースにすることで、非日常感のある空間を作り出すことができるでしょう。散歩や買い物のついでに、気軽に立ち寄ることのできる、パン屋を作り上げることができます。

パン屋の店舗デザインでオシャレな内装・外装にするポイント

パン屋の店舗デザインで、オシャレな内装・外装にするポイントは以下5つです。

  • 内装に木・レンガ・コンクリートなどを主に使用する
  • 照明の色にこだわる
  • 内装・外装の色味を統一する
  • ガラスの素材は透明にする
  • 内装のインテリアにこだわる

上記5つのポイントを取り入れると、お客さまの注意を惹くお店を作り上げることができるでしょう。

内装・外装に木・レンガ・コンクリートなどを主に使用する

パンと相性の良い建築素材

パンと相性の良い素材は、木材やレンガ、コンクリートです。木はナチュラルな落ち着いた雰囲気を、レンガは焼き立ての雰囲気を、コンクリートはモダンな雰囲気を演出してくれます。

組み合わせとして人気なのが、木を内装の中心の素材にして、レンガを外装の素材にするです。レンガで作った外観でお客さまの注目を集めつつ、内装はナチュラルで落ち着いた雰囲気にすることで高級感の空間を作り出すことができます。

また、最近では、コンクリートの打ちっぱなしをそのまま利用して、木と組み合わせたモダン感のある内装も人気が出てきています。ターゲット層に合わせて、使用する素材を選ぶことが大切です。

照明の色にこだわる

パン屋の照明の色

電球の色で、パンの見栄えやお店の雰囲気が大きく変わります。高級感を出したいパン屋では、オレンジがかった電球色を使用するようにしましょう。

電球色は、落ち着いた雰囲気を演出することができ、パンをより美味しそうに映し出してくれます。一方、価格設定が安いパン屋では、昼白色を使用して入りやすさ空間を作り出すといいでしょう。

また、電球は蛍光灯からダウンライトや天井づりの照明ボックスなど、さまざまなタイプがあります。照明の強弱を意識しながら、ターゲット層に合う雰囲気を作り出してみてください。

内装・外装の色味を統一する

パン屋の内装の色

内装の色味は、抑え気味にして統一感を出すようにしましょう。統一感を出すことで、お客さまがパンを選ぶことに集中できます。

一方、統一感がないと、ごちゃごちゃした印象を与えてしまいます。購買欲を削いでしまったり、入店しづらくなってしまう原因となるでしょう。色の統一は、人の心理に影響してくるので、店舗デザインのプロに相談しながら決めてみてください。

ガラスの素材は透明にする

パン屋のガラス

外からでもパンや中の状況が確認できるように、ガラスは透明な素材を使用するといいでしょう。店内が見えることで、お客さまに安心感を与えることができます。一方、店内が見えないと、人は不安感を抱いてしまう傾向にあり、入店しづらくなってしまいます。集客に困る原因の一つとなりかねません。

また、店内が見えることで、店内が賑わっていると相乗効果で、通行人が入ってみようと思うようになります。新規客の獲得にも繋がるので、店内が見える透明のガラスがパン屋には最適でしょう。

内装のインテリアにこだわる

パン屋に使用するインテリア

パン屋に使用するインテリアは、木で作られている物がピッタリです。高級感を出したいお店では、ビンテージのインテリアや北欧のインテリアを上手く活用するといいでしょう。落ち着いた雰囲気の空間を作り出すことができます。価格帯が低いお店では、薄い色のナチュラルなインテリアを使用するといいでしょう。

和の物や観葉植物を多く置くなど、他のお店が取り入れていないインテリアを組み合わせて使用すると、独特な雰囲気を生み出すことができます。ターゲット層に合う雰囲気のインテリアを取り入れるようにしてください。

まとめ

パン屋の店舗デザイン

この記事では、パン屋の店舗デザインを考える際に重要なポイントや、オシャレな内装にするポイントを詳しく解説してきました。この記事の重要なポイントは以下です。

  • 5W1Hを用いてターゲット層や出店地などを明確にする
  • 厨房機器は、業務の効率に焦点を当てて配置する
  • コロナ禍でウッドデッキを用いた外のイートインスペースが流行っている
  • パン屋の内装・外装には、「木」「レンガ」「コンクリート」を使用すると映える
  • 高級感を出したいパン屋は電球色を使用するといい
  • 内装の色味は最高3色までにする
  • 透明なガラスして店内を見えるようにすることでお客さま安心感を与えることができる

パン屋の店舗デザインは、お客さまの印象や動線、スタッフの動線を意識して作る必要があります。上記のポイントを参考にして、お客さま・スタッフに喜ばれるパン屋を作りましょう。

私たちTO(ティーオー)は、店舗・オフィスなど商業施設の設計を得意とするデザイン設計事務所です。お客様と「持続可能なお店」を作り上げることをミッションとして、店舗デザインに対して真摯に向き合い、無理のない最適なプランニングをしております。