飲食店の開業を準備する際にインテリアの一部として椅子も空間のイメージに合わせて選定します。椅子自体をオリジナルでつくることはもちろん可能ですが、店舗のように大量の椅子が必要な場合コスト面を気にする方も多いはずです。
そこで今回は、既製品の椅子の張地を変えてコストを抑えるながら簡単にオリジナルのような椅子の作り方をお教えします。”飲食店の開業でインテリアにこだわりたいけどコストを抑えたい” “椅子の張地の選び方、種類を知りたい“ とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。今から既製品の椅子から張地を選ぶまでの一連の流れを説明していきます。
①椅子のデザインを選ぶ
まずは椅子のデザインを選びましょう!店舗のイメージに合う椅子をネットや家具メーカーのものから選定しましょう。ネット等の椅子でも張地を変えることは可能です。
②飲食店の業態に合った生地素材を決める
生地素材は主に布地とビニールレザーに分けられます。布地はベーシックなタイプでどのような空間でも合わせやすいものになっています。ビニールレザーは、アンティーク、ビンテージ感を出したいときに良く使われることがあります。それぞれの機能も異なるため、飲食店の業態によって使い分けが必要となります。
たとえば、油物を多く使う焼肉やラーメン屋の場合は汚れが落ちやすいビニールレザー素材をチョイスしたり、寿司屋やカフェなどの落ち着いて長居することが多いお店は布地を利用することが多いです。
③飲食店のイメージに合わせた椅子の張地を選ぶ
張地とは、椅子やソファー等の座面や背もたれに張られている生地のことを示しています。椅子が選定できたら、座面の張地を選びます。椅子の張地を取り扱う国内メーカーは、サンゲツ、シンコール、川島織物セルコン等が挙げられます。
生地素材やカラー、柄も豊富に取り揃えており、様々な空間イメージに対応しているため、ぜひ活用ください。ご紹介したメーカーをもとにお好みの生地素材やカラー、柄を選びオリジナルの椅子をつくりましょう。
④椅子の張地サンプルを取り寄せる
張地を検討する際はカタログもしくはサンプルを取り寄せることをオススメします。サンプルを取り寄せることで実際に生地の模様、色味、質感などを試しておくことができます。それぞれのメーカーのホームページサイトから取り寄せることが可能です。基本的には無料で取り寄せることができるので気になる方はぜひ行ってみてください。
⑤椅子を製作を依頼する
張地が決定したら、施工会社にメーカーや品番を伝え製作を依頼します。
⑥椅子の高さを調整する
最後に椅子の高さを調整しましょう。飲食店では椅子の高さによって居心地が決まるため重要な要素となります。たとえばカウンター席の場合、天板と椅子の座面280~300㎜であるのが理想です。
その店舗のターゲットに合わせてテーブルと椅子の距離の設定に気を付けましょう!調整の方法として、あらかじめ高さを検討しておき、木材の脚のモノを購入しておくと調整したい高さにカットすることができます。
まとめ
今回は既製品の椅子の張地を変えて、コストを抑えるながら簡単にオリジナルのような椅子の作り方をご紹介していきました。既製品の椅子から張地を選ぶまでの一連の流れについてお分かりいただけたかとおもいます。
株式会社TOは、飲食店舗やオフィスなど、商業施設の店舗デザインを得意とするデザイン設計事務所です。役に立つデザイン設計事務所をモットーにお客様にとって「心地よい空間とはなにか」という問いに対して真摯に向き合い、お客様に最適なプランニングをしております。何かお困りの際はお気軽にご相談ください。皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。