【4種類】店舗デザインで使われる「竹」の種類を徹底解説!自然素材を用いてシンプルながら高級感のあるお店造りをしましょう!

建築設計デザインの基礎知識
建築設計デザインの基礎知識

「竹」は様々な場面で使われる素材の一つです。ただ「竹」と言われて想像するものは「竹林に生えている真直ぐな青い状態の竹」や「籠や網など加工された薄茶色のもの」など人によって様々だと思います。今回はそんな「竹」の種類や店舗への取り入れ方についてご紹介いたします。

「自然素材を取り入れたお店造りをしたい」
「どんな竹が向いているか知りたい」
「竹のお店での取り入れ方を知りたい」

などについてお考えの方は是非参考にしてみて下さい。

こちらの記事で掲載している店舗の画像は、すべて私たち株式会社TOでデザインいたしました。気になるデザインがございましたら、お気軽にお問い合わせください

建築素材としての竹について

「竹」はイネ科タケ亜科に属する常緑性の多年生植物です。日本には約600種類存在しています。地中に地下茎を広げていき、そこから「タケノコ」と呼ばれる芽が伸びていき、それが成長した結果「竹」になります。成長のスピードは早く三か月で約20mも伸び、三年近くで建材としても利用が可能になります。抗菌性や消臭性にも優れるため古くから皿代わりに使用されるなど愛されてきた素材です。

竹の種類

竹の種類は多岐に渡りますが、今回は店舗デザインに使用しやすい竹の種類についてご紹介いたします。まず竹の分類としては「真竹(まだけ)」「孟宗竹(もうそうちく)」がよく使用されます。

「真竹」は高さ10~20m程で、直径が5~15㎝程度の大きさの竹です。竹の節と節の間が長いのも特徴の一つで、竹細工、竹の小物などに最も使用される竹です。

「孟宗竹」は元々は中国産で、江戸時代に日本に入ってきた種類です。高さは10~20m、直径8~20㎝程度で国内で使用される竹としては最も大きいサイズです。カトラリーなどの加工品以外にも建築資材としても使用がされています。

これらの竹類を加工したものについてご紹介いたします。

①晒竹(さらしたけ)

竹の種類

竹の色を抜いて白くした竹を「晒竹(さらしたけ)」と呼びます。色を抜く方法としては薬剤の入った窯で似て油を抜いた後に天日干しする方法と、火であぶって油を抜き天日干しする方法があります。また「白竹」ともよばれ、建材として店舗に使用されることも多いです。

②黒竹(くろちく)

高さは3~5mで、直径2~3㎝の小型の竹です。また地面から生えている時点で黒色をしているのが特徴です。パーティションや、すのことして利用するなど店舗に取り入れることも多い素材です。

③煤竹(すすたけ)

「草葺屋根」という形態の屋根の構造体として使用されて、囲炉裏の煙で燻され続けた竹のことを言います。150~200年程度燻されたものは褐色色の艶がある竹となり希少価値も高く最高級の竹になります。

④胡麻竹(ごまだけ)

生えている竹の先端と枝を切ると光合成が出来なくなるので、竹は立った状態で枯れていきます。この際にカビの作用によって竹の鏡面に胡麻上の粒が現れます。これを「胡麻竹(ごまだけ)」または「錆竹(さびだけ)」と呼びます。

竹を取り入れた店舗デザイン

①晒竹を装飾として利用

①晒竹を装飾として利用

焼肉屋のデザインで「晒竹」を用いて「霜降り肉」のラインを表現しています。竹はしなる素材のため立体的で自然のラインを作ることが可能で、綺麗なラインを生み出しています。

②真竹をディスプレイとして利用

②真竹をディスプレイとして利用

エントランス正面をガラス貼りとして、竹を左右に配置しています。下側から光を当て、京都の竹林のような空間を生み出しています。

③黒竹を押手として用いる

③黒竹を押手として用いる

小さな扉の奥は喫煙室として利用可能になっており、その押手には黒で統一した鎧張りの雰囲気を壊さないように黒竹を使用しています。

まとめ

今回は「竹」についてご紹介いたしました。株式会社TOでは「竹」など自然素材を用いたデザインを得意としています。自然素材を用いたお店造りに興味がある方は是非ご相談下さい。

株式会社TOは店舗やオフィスなどの商業施設のデザインを多く取り扱っています。「お客様が望まれていること」さらに「お客様のお客様が望まれていること」を実現できるように誠心誠意取り組んで参ります。店舗改装や、新規出店、それ以外のことでも何かお困りのことございましたらご気軽にご相談下さい。皆様の理想を叶えるために尽力させて頂きます。

私たち株式会社TOは、施主様と徹底的に向き合い、持続可能な長く続くお店づくりをミッションとしています。私たちがデザインした飲食店の生存率と受賞歴はこちらからご参照ください。