エステに来店されるお客様は「美しくなりたい」「癒やしを求めている」という方がほとんどです。お客様が満足する空間を提供するのも、エステには大切な役割です。
そのため、店舗デザインには細心の注意を払わなくてはいけません。これまでの経験をもとに、エステの店舗デザインにかかる費用について解説してきます。こちらの記事で掲載している店舗の画像は、すべて私たち株式会社TOでデザインいたしました。気になるデザインがございましたら、お気軽にお問い合わせください
エステの店舗デザインにかかる費用の相場
お客様が心地よい空間を過ごしてもらえるよう、エステの内装は気を遣うべきところです。実際にエステの店舗デザインではどのくらいの費用がかかるのか、内装工事(デザイン設計費用含む)と設備の両面から相場を見ていきましょう。
エステの内装工事費用について
内装工事費用は、店舗の広さやデザイン、使用する部材のグレードなど、様々な要因で大きく変動いたします。デザイナーよるデザインがされており、施主が一般的な満足感が味わえるお店を目指す場合、デザイン設計費用込みで、坪単価30万円~80万円が相場です。
一口に内装工事といっても、さまざまな項目があります。以下に代表的な項目を挙げてみました。エステの平均的な店舗は20坪と言われていますので、20坪の店舗で坪単価を30万円を想定します。
項目 | 工事内容 | 費用相場 |
デザイン設計費用 | デザイン図面、パースなどの図面設計(総工費の10〜15%が相場) | 約90万円 |
仮設工事 | 作業に必要な設備を設置 | 約50万円 |
軽量鉄骨・ボード工事 | 間仕切り壁や室内ドアなどの下地 | 約120万円 |
建具工事 | 室内壁や室内ドアなどの取付 | 約120万円 |
電気工事 | 電気関係の設置や配線、コンセント増設 | 約30万円 |
給排水口工事 | 給水・排水設備の取り付け | 約20万円 |
塗装・クロス工事 | 天井や壁、ドアなどをクロスや塗装での仕上げ | 約50万円 |
その他内装工事 | パーテーション工事や空頭設備工事など | 約120万円 |
さらに、エステでは、さまざまな設備を導入しなければいけません。内装工事と同時に設備の準備が必要です。施術する内容によっても異なりますが、一般的には以下のような設備を揃える必要があります。
設備 | 費用 |
施術用ベッド | 約3万円~ |
施術用椅子 | 約1万円~ |
スチーマー | 約5万円~ |
ドレッサー | 約2.5万円~ |
保冷・保温機 | 約2万円~ |
複合美顔器 | 約5.5万円~ |
痩身機器 | 約45万円~ |
脱毛器 | 約100万円~ |
エステの場合、店舗の規模によって必要な設備の数も変わってきます。また、上記の費用は業務用のメーカーや機能によって価格も異なります。そのため、設備の予算もしっかり組んでおくようにしましょう。
エステの物件選びについて
エステの店舗デザインを考える上で、物件選びも費用を左右する要素です。店舗の物件には、居抜き物件とスケルトン物件があります。どちらの物件にもメリット、デメリットがあるため、店舗デザイン費用の予算を組む際の参考にしてみてください。
居抜き物件
居抜き物件とは、前のオーナーの内装や設備を残した状態の物件を指します。居抜き物件のメリットやデメリットは以下の通りです。
居抜き物件のメリット
- もともとある内装を生かして工事ができるので、解体工事が不要で初期費用を安く抑えられる
- 工期が短く済むため、早く開業できる
- 保健所の規格を満たしやすい
居抜き物件のデメリット
- 不要や設備や家具の処分費用が発生することがある
- 理想の物件に巡りにくい
- メンテナンス費用がかかることがある
- 排水管が劣化している可能性がある
- 設備が中古品になるため、耐用年数が少ない
費用面で言えば、初期費用を抑えらえるのが居抜き物件の最大のメリットです。ただし、デメリットでも挙げたように、イメージに合った物件が見つかりにくく、メンテナンス費用や処分費用が発生することもあります。居抜き物件を探す際は、不要な設備や家具がどれだけあるのか、設備の耐用年数も確認しておくといいでしょう。
スケルトン物件
スケルトン物件とは、骨組みしかなくコンクリート打ちっぱなしの状態の物件を指します。スケルトン物件のメリットとデメリットは以下の通りです。
スケルトン物件のメリット
- 思い通りのレイアウトができ、デザインの自由度が高くなる
- 解体工事の必要がない
- 設備の管理がしやすい
スケルトン物件のデメリット
- 内装をイチから作り上げるため、内装工事費が高く工期も長くなる
スケルトン物件は何もない状態から店舗デザインを考えるため、思い通りのレイアウトやデザインを取り入れられます。その反面、内装工事費が高額になるのがデメリットです。
エステの店舗デザイン費用を節約できるポイント
エステの店舗デザイン費用は、内装工事だけでも高額です。費用を少しでも節約したいという方は、以下のポイントを参考にしてみてください。
デザインにメリハリをつける
デザインは、こだわればこだわるほど、費用はどんどん高額になります。特に、オーダーメイドのインテリアや、無垢材などの比較的効果な部材、特殊な床材、壁材などは高額です。高級な部材は、業者にとっては施工技術の難易度が挙がるものです。そのため、素材だけでなく技術面でも費用がかさんでしまいます。
そのため、デザインにこだわるポイントとそうでないポイントにメリハリをつけて、お客様の目に見えない箇所などで費用を節約することをおすすめします。ビニールクロスやビニールタイルは比較的安く使える素材なので、お客様の目に触れない場所に使うのもいいでしょう。
弊社TOでは、過去の豊富な実績から希望に沿ったアイデアを提供できます。気になる方はぜひご相談ください。
複数業者から見積もりを取る
デザイン業者へ依頼する際は、複数業者に見積もりを依頼してみても良いでしょう。複数業者に見積もりを依頼するメリットは、費用の相場が分かること。また、工事費用の内訳も判断できます。
ただし、相見積もりを取る際は、相見積もりであることを予め伝えましょう。また、デザインプレゼン費用が発生する場合もあります。デザインプレゼンの場合、採用しなかった事務所に対しては提案料がかかることを忘れないでください。相場としては、規模にもよりますが、10万〜15万位です。
レンタルできる設備を利用する
エステの設備は沢山揃えなければなりません。美容機器は高額のため、すべて揃えるのは大変です。そんなときは、レンタルを活用してみるのもいいでしょう。実際にベッドや椅子、ドレッサーなどは、レンタル品が多く出回っています。初期費用を抑えるなら、レンタル品で代用してみるのもおすすめです。
美容機器もレンタル品はありますが、使い勝手や機能に満足できるものが見つかるとは限りません。お客様の肌に直接触れるものなので、美容機器は購入した方がいいでしょう。
条件が合えば居抜き物件を活用する
物件の項目でも説明しましたが、初期費用を抑えるなら居抜き物件がおすすめです。居抜き物件は廃棄費用やメンテナンス費用がかかる可能性がありますが、耐用年数の長い物件も見つかる可能性があります。開業したい地域の不動産に条件を伝え、優先的に物件を回してもらえるようアピールしてみてください。
エステの店舗デザインで気をつけること
お客様にとってエステは特別の空間です。美しくなりたいという願望の他に、癒やしを求めている方も多くいます。ここからは、エステの店舗デザインに関して気をつけることを紹介していきます。
エントランスにこだわる
エステの顔ともいうべきエントランスは、こだわったデザインに仕上げましょう。エントランスは、お客様が最初に目にする場所です。エントランスを見ただけで、店舗の雰囲気やコンセプトがお客様に伝わるので、細部までこだわったデザインにしてみてください。
施術室や待合室は落ち着いた空間にする
施術室では、お客様がリラックスできるよう落ち着いた空間にするのがおすすめです。室内に取り入れるカラーは、自然をイメージできるようなものだと、施術室に入った瞬間から癒やされるでしょう。また、お客様を待合室で待たせることも考えられます。施術前からお客様が落ち着けるよう、温かみのあるインテリアを取り入れてみてください。
非日常感を演出する
エステを利用するお客様は施術以外にも、非日常を味わいたいという方が多いです。リラックスできることはもちろん、至福のときを演出するのもエステには求められています。
非日常感を演出するなら、照明をうまく使ってみるのがおすすめです。間接照明を使うことで、陰影が生まれリラックス効果が期待できます。また、エステの衛生基準では、施術室に使う照明の明るさは300ルクス前後が推奨されていますので、この明るさを参考に空間を作ってみましょう。
まとめ
エステの店舗デザインは、お客様の満足度へもつながる大切なポイントです。お客様は癒しや非日常を求めている方が多いため、店舗デザインにもその要素を存分に取り入れましょう。依頼する業者は、安さだけで選ぶのはおすすめできません。豊富な実績とアイデアが確かな業者を選ぶようにしてみてください。
弊社TOはデザインから施工・店舗プロデュースまで弊社のパートナーと一気通貫で請け負っております。エステの店舗デザインも多く手掛けておりますので、ぜひホームページでご確認ください。