【店舗開業】古民家リノベーションの流れと注意点を徹底解説!古民家物件の弱みと強みを把握することが大切です

間接照明の店舗の魅せ方 店舗独立開業のポイント
店舗独立開業のポイント

近年人気の古民家物件をリノベーションしてお店を開業しようと考えているオーナーの方は多いのではないでしょうか。しかし、古民家物件のデメリットの部分や古民家をリノベーションしてお店にする際に注意すべきポイントを知らないと、費用が多くかかったり、建築基準法の規制に引っかかってしまう可能性があります。

この記事では、古民家リノベーションで店舗を開業する際の手順と注意点、古民家物件のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

私たちTO(ティーオー)は、店舗・オフィスなど商業施設の設計を得意とするデザイン設計事務所です。店舗デザインに対して真摯に向き合い、無理のない最適なプランニングをしております。私たちのデザインの流れについてはこちらのページをご参照ください。

古民家物件のメリット

古民家リノベーション

古民家物件をリノベーションしてお店を開業するメリットは、主に以下の3つです。

  1. 固定資産税を抑えられる
  2. 古風な風合いを出せる
  3. 古民家物件は近年人気が高まっている

なぜ、上記3つのメリットになるのかこれから詳しくみてきましょう。

①固定資産税を抑えられる

固定資産税は、毎年、家屋や土地所有にかかる地方税です。建物の価値に応じて、固定資産税の金額が変わります。基本的に、築年数が長ければ長いほど、建物の価値が下がっていくため、固定資産税が安くなります。

古民家物件の場合、一般的な物件と比べて築年数が長いです。固定資産税の中でも一番安い部類になります。古民家をリノベーションしたとしても、価値は上がりにくいと一般的には言われているため、固定資産税が上がることはないと思っていいでしょう。

②古風な風合いを出せる

経年変化した素材を活かした内装にできるのが、古民家物件のメリットの一つ。重厚感がありつつも、落ち着いた雰囲気の空間を作り出すことができるのは、古民家物件ならではでしょう。部分的に現代のモノや北欧、アジアン雑貨を混ぜたりと、アレンジを加えて世界に一つしかない空間を作ることも可能です。古い素材をどう活かすかが、古民家物件をリノベーションする醍醐味でしょう。

③古民家物件は近年人気が高まっている

古民家の独特な古風の雰囲気は、近年人気が高まっています。日本の古風な雰囲気は、古民家に住んだことがない人たちや海外の方々には特に新鮮な印象を与えます。デザインにこだわった古民家改築店舗は、写真系SNSや口コミサイトなどで紹介されることもあるでしょう。若い人や観光客、外国人の集客が期待できる点は、古民家物件のメリットの一つといえるでしょう。

古民家物件のデメリット

古民家物件デメリット

古民家物件をリノベーションしてお店を開業するデメリットは、以下の3つです。

  1. リノベーション費用が高くつく可能性がある
  2. リノベーションの期間が長くなる
  3. 断熱性・気密性がない

これから解説する上記3つのポイントを理解した上で、古民家物件をリフォームしてお店を開業するか決めるといいでしょう。

①リノベーション費用が高くなる可能性がある

昔ながらの木造物件ということもあり、古民家のリノベーションでは、現代の建物と違い、耐震や断熱性の補強や内装のカビやシミ抜きなどを、おこなわなければなりません。一般的な現代建築の建物のリノベーションと比べて、費用が多くかかると考えておきましょう。また、素材自体が古いため、定期的なメンテナンス必要です。メンテナンスの費用もかかってくると考えておくといいでしょう。

②リノベーションの期間が長くなる

耐震・断熱の補強や他の腐食部分を整備するとなると、リノベーションの期間が長くなる傾向にあります。特に建築基準法や消防法の基準をクリアするリノベーションの場合は、デザイン設計の段階から時間がかかるでしょう。古民家物件のリノベーションの際は、お店を開業するまでの期間を多く見積もっておくことが重要です。

③断熱性・気密性が低い

冷暖房の効率が悪く、電気料金が高くついてしまいます。また、現代の建物と比べて、夏は暑く冬は寒く感じられるでしょう。断熱性・気密性を高める工事をすれば改善できますが、その分、初期費用がかかってしまうので、注意が必要です。

古民家リノベーションで店舗開業する流れ

古民家リノベーション

古民家をリノベーションして店舗開業するまでの手順は、以下になります。

1.古民家店舗のコンセプトを決める(コンセプト決めに必要な5W1Hを活用する)

2.古民家物件を決める(コンセプトや立地条件を見極めた上で決める)

3.建築設計事務所に相談する(店舗デザインに強い設計事務所を選ぶ)

4.視察・点検・デザイン設計

5.契約

6.施工・中間調査

7.引き渡し・竣工(設備チェックなど細かな部分まで必ず確認する)

8.店舗開業

上記の手順の後ろに、カッコで気をつけるべきポイントを記載しました。カッコ内のポイントを参考にすることで、古民家をリノベーションをして店舗開業する際の失敗を防ぐことができるでしょう。

古民家リノベーションで店舗開業する際の注意点

古民家リノベーション注意点

古民家リノベーションで店舗を開業する際の注意点は、以下3つです。

  1. 用途変更を申請しなければならない
  2. 設備が整っているかを確認する
  3. 建築士が在籍しているデザイン事務所・リノベーション業者を選ぶ

上記3つの注意点は、必ず意識しましょう。失敗を防ぐためにも、頭の片隅に入れておくことが重要です。それでは、3つの注意点を詳しく解説していきます。

①用途変更を申請しなければならない

古民家を改装して飲食店などにする場合は、建築基準法の用途変更をしなければなりません。工事前に建築確認申請をおこなう必要があります。用途変更をしないままお店を開業してしまうと、建築基準法の処罰の対象になってしまうので、注意が必要です。床面積が200㎡に満たない古民家物件であれば、用途変更をする必要はありません。

②設備が整っているかを確認する

電気やガス、水道などは、お店を運営する上で欠かせない設備。設備が整っているのか、どのくらいの容量なのかを古民家を選ぶ際に必ず確認しましょう。後付けとなると工事期間が長くなり、費用がかさむ要因になってしまいます。できるだけ生活インフラが整っている古民家を選ぶようにしてみてください。

③建築士が在籍しているデザイン事務所を選ぶ

建築基準法や消防法の基準をクリアしていくためにも、建築士が在籍しているデザイン事務所・リノベーション業者を選ぶといいでしょう。古民家のリノベーションとなると、耐震面などで現代の建物と比べて、細かな法律が関わってきます。また、古民家リノベーションをしたことがある、デザイン事務所・リノベーション業者を選ぶことも、重要なポイントです。

まとめ

古民家リノベーションポイント

この記事では、古民家リノベーションで店舗を開業する際の手順と注意点、古民家物件のメリット・デメリットを詳しく解説してきました。古民家物件をリフォームして店舗開業を成功させるには、しっかりと注意すべきポイントを抑える必要があります。上記のポイントを参考にして、古民家物件のリフォームで店舗開業を成功させましょう。

我々株式会社TO(ティーオー)は、内装を得意とするデザイン事務所です。お客様に真摯に向き合い、最適なプランニングをしております。「古民家リノベーションの内装デザインはどこも妥協したくない」といった方から「古民家リノベーションでの店舗開業が不安だ」といった方まで、店舗デザイン設計をお考えの方は、ぜひ一度我々にご相談下さい。

こちらの記事で掲載している店舗の画像は、すべて私たち株式会社TOでデザインいたしました。気になるデザインがございましたら、お気軽にお問い合わせください。