【店舗デザイン】既設の床を生かしながら設計する方法とは?コストを抑えて理想の店舗を作りましょう!

内装工事中の店舗の店内 店舗リニューアルのポイント
店舗リニューアルのポイント

店舗を改装する際は様々な工事が必要になるためコスト面で不安になることもあるかもしれません。その場合は床や壁など既設のものを活かしながら店舗デザインを行うと良いかもしれません。今回はそんな既設の活かし方の例についてご紹介いたします。

「店舗改装を既設を利用しながら行いたい」
「なるべくコストを抑えた上で素敵なお店造りをしたい」
「現状のマテリアルが気に入っているので活かしたい」

などとお考えの方は是非参考にして見て下さい。

既設を利用するメリット

既設を利用するメリット

まず第一にコストが抑えれることが挙げられます。特に居抜き物件の場合は新規で作る部分は解体工事からスタートする場合があるので、施工費用や材料費などを減らすことが出来ます。

またもう一つのメリットとして「味わい」がある雰囲気を残せる点が挙げられます。特に古民家などで用いられている土壁や、経年で色味が変化したフローリングなどは、新しくはありませんが時間が経つことで生まれる味わい深さがあると思います。そのように雰囲気があるも場合は残した方が素敵なお店作りに繋がる場合があります。

また自分のお店を改装する場合に思い入れがある部分は残したいという方もいらっしゃると思います。その場合も一部既設のものを活かすことで前店舗の面影を残したお店造りが出来ると思います。

既設の床を活かす例

①床のフローリングを活かす

①床のフローリングを活かす

既設でフローリングが使用されており、デザイン的に問題が無ければフローリングをそのまま活かしてしまうのも一つの考え方です。フローリングは比較的丈夫な素材のため15-20年程度はもつと言われています。また無垢材のフローリングの場合は経年により色味が変化して新たな魅力が生み出されます。

ただ古いものは現場で表面の状態や床の軋み音などを確認した後に利用することがオススメです。また一部だけ腐ってしまっている、床が軋むといった場合はその部分をラインで撤去してしまい、アクセントとして塩ビタイルやタイルなどを利用すると機能的にも充実し、既存店舗からのイメージ変更にも繋がるためオススメです。

②床の仕上げは変えて木軸組は活かす

②床の仕上げは変えて木軸組は活かす

店舗内に入る際にエントランスで段差、もしくは通路で段差があるお店が多いと思います。あれは床下に配管を通していたり、カウンターと厨房器具の高さ関係などにより床上げがされているからです。床上げがしている部分は、木材を組み合わせて出来る木軸組であったり、コンクリートで打つ土間であったりが存在しています。

もし高さ関係的に段差が必要になる場合は、この木軸組や土間の高さを活かすのもオススメです。まず解体費用を抑えることが出来る他、床上げも既設を活かしながら追加で施工することが出来るので費用を抑えることが出来ます。また、この場合は下地(木軸組や土間)のみ活かして表面の床材は新規で貼り直すので見た目の印象としては全く新しいものに見せることが出来ます。

③下地を一部変更して活かす。

③下地を一部変更して活かす。

例えば既に床に土間打ちされている場合は、厨房区画として活かすことがオススメです。もちろん厨房の規模が異なる場合はその部分新たに土間打ちをして、全体と合わせて水平にするために補修は必要になりますが、施工面積は減らすことが出来るのでコストは抑えられます。

厨房側で既設利用をしてコストを抑えた分、客席側の意匠にこだわるなど、コストを抑える場所と、お金をかける場所と使い分けをしていくことがオススメです。

まとめ

今回は既設を活かす方法についてご紹介いたしました。反対に一から施工した方が上手く納まる場合ありますので、そこは現場を確認して施工業者の方とも相談をして進めていくことが大切です。

株式会社TOは店舗やオフィスなどの商業施設のデザインを多く取り扱っています。「お客様が望まれていること」さらに「お客様のお客様が望まれていること」を実現できるように誠心誠意取り組んで参ります。店舗改装や、新規出店、それ以外のことでも何かお困りのことございましたらご気軽にご相談下さい。皆様の理想を叶えるために尽力させて頂きます。