店舗やオフィスで使用される天井材の種類を徹底解説!ボード、ルーパー、スケルトンなど基本的な種類をわかりやすく解説します

店舗デザインのポイント
店舗デザインのポイント
「店舗の天井ってどんな種類があるの?」
「オフィスの天井ってなにが最適なんだろう?」

このように、店舗やオフィスの天井にどんな素材を使用するか悩んでいる、オーナーの方は多いのではないでしょうか。店舗やオフィスの天井は、内装の雰囲気や室内の明るさなどを左右する重要な部分です。

安さを求めて天井の素材を決めてしまうと、後に後悔してしまう可能性が。この記事では、店舗やオフィスで流行っている天井の種類と天井に使用される素材について解説していきます。天井に使用する素材選びで失敗しないためにも、この記事を最後までお読みください。

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店舗やオフィスで流行っている天井

店舗やオフィスで使用されている天井は大きく分けて4つです。それぞれどのような特徴があるかをみていきましょう。

在来工法天井

オフィスで頻繁に使用されている吊天井のひとつ。下地材に石膏ボードなどを張り付けて作る工法です。オフィスで最も使用されている天井になります。

穴が空いたようなザラザラした見た目が特徴です。照明や空調の位置や種類を自由に決められ、仕上げの種類も選べるデザイン性に優れています。一度設置した照明や空調を動かすのが難しいのがデメリットです。

システム天井

下地材で作られたフレームに仕上げ材や照明、空調をはめ込んでいくのがシステム天井です。仕上げ材と照明、空調が一体化しているように見えるため、スッキリとした印象の天井になります。

レイアウトの変更に対応しやすく、天井の一部や照明、空調が劣化や破損したとしても、すぐに新しいものと交換できるのがメリットです。ただし、地震などが起こると仕上げ材が落下する可能性があります。

ルーバー天井

ルーバー天井

羽板と呼ばれる細長い板を等間隔の隙間を空けて並べて作るのがルーバー天井です。格子状とガラリ状の2種類があります。奥行きを感じることができ、広々とした空間を演出しやすいです。

また、防音効果や断熱性に優れており、冷暖房効率がよくなるため、電気代の削減に期待できます。一方、施工費用が高くなりやすく、メンテナンスを怠ると汚れやクモの巣が目立ちやすいのがデメリットとして挙げられます。

格子状とは
断面形状に四角い棒状のものを整列させたタイプ
ガラリ状とは
幅の狭い羽板を平行に並べたタイプ

スケルトン天井

天井の下地を解体してコンクリートや配管、配線などをむき出しにしたのがスケルトン天井です。天井が高くなるため開放感のある広々とした空間になりやすいです。

スタイリッシュなデザイン性が演出できます。一方、空調効率が悪くなりやすく電気代がかさみ、原状回復の際の費用が高くつきやすいです。

店舗やオフィスの天井に使用される素材とは?

オフィスの天井に使用される素材

店舗やオフィスの天井に使用される素材もさまざまあります。それぞれ特徴が異なるため、どの素材を利用するかの参考にしてみてください。

石膏ボード

一般的な店舗やオフィスの天井に使用されているのが石膏ボードです。施工がしやすく安価で耐火性・防火性に優れています。一方、水や湿気に弱いのがデメリットです。

湿度の高くなりやすい店舗やオフィスに使用する場合は、防水加工された石膏ボードを選ぶといいでしょう。

木材

ルーバー天井や木造の建物によく使用されるのが木材。ナチュラルな空間を演出する際に利用されます。木材の種類によって空間の明るさを変えられるのがポイントです。

木材ならではの質感と温もりがリラックス効果をもたらします。雑貨屋などの店舗や高級な飲食店、オフィスの休憩場所などに最適です。

クロス

在来工法天井やシステム天井の石膏ボードの表面に張ることが多いです。種類が豊富で好きなデザインを選べます。また、クロスが持っている特性(耐久性や防音性など)が異なります。

店舗やオフィスに適した特性を選べるのもクロスを使用するメリットです。しかし、剥がれや劣化が発生するため、定期的なメンテナンスが必要になります。

コンクリート

スケルトン天井

スケルトン天井に使用されるのはコンクリート。今どきのオシャレな空間を作るのに向いている素材です。木材や石、金属などの他の素材とも相性がよく、デザイン性に優れています。

一方、空間が暗くなりやすく冷暖房効率が悪くなりやすいです。また、貸店舗や貸オフィスでスケルトンにする場合は、貸主の許可を取る必要があります。

アルミ

野外で使用されることが多いですが、天井に使用すると高い意匠性を発揮します。ルーバーをアルミ素材にするとモダンでオシャレな空間を作れるでしょう。

また、汚れやサビに強いのもメリットとしてあげられます。一方、塗装は専門業者以外ではできず、工費が高くなりやすいです。非日常感を出したい店舗やオフィスに向いています。

ダイライト

不燃化粧板に使用されることが多い素材です。加工性に優れており、あらゆるサイズに対応できます。ルーバーにダイライトを使用すると、高級感のある空間が作れます。高級感を演出したい店舗やオフィスに最適です。

ガラス

ガラス天井にすると採光がそのまま入ってくるため、室内が明るくなりやすいです。ルーバーをガラス素材にすると、明るさを確保でき奥行きのある開放的な空間を演出できます。

ガラス素材は工費やメンテナンス費用が高くつくのがデメリットです。割れる可能性があるのも注意すべきポイントでしょう。

まとめ

切妻天井

天井の素材は店舗やオフィスの雰囲気を左右します。天井の素材選びは慎重にしましょう。天井の素材選びで悩んだ際は、弊社TOまでご相談ください。

私達の照明に対する想いと設計のポイントはこちらの特集ページでも詳しくご紹介しています。実際の事例(店舗やオフィスの照明設計)をもとに、解説していますので、ぜひこちらも合わせてご参照ください。