店舗やオフィスで使用される内装材の種類と特徴|下地材と仕上げ材それぞれの役割と機能をわかりやすく解説します

店舗デザインのポイント
店舗デザインのポイント
「店舗やオフィスではどんな内装材が使用できるの?」
「店舗やオフィスに最適な内装材を選びたい」

このように、店舗やオフィスの内装材の選び方で悩んでいませんでしょうか。店舗やオフィスで使用される内装材の種類は豊富にあります。また、下地材と仕上げ材に分かれており、素材がそれぞれ異なります。下地材と仕上げ材の特徴を把握せずに決めてしまうと、のちに後悔する可能性が。

そこで、この記事では店舗やオフィスに使用される内装材の種類と特徴について解説していきます。内装材選びで失敗しないためにも、この記事を最後までお読みください。

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店舗やオフィスに使用される内装材は大きく分けて2種類

オフィスに使用される内装材

店舗やオフィスに使用される内装材は「下地材」と「仕上げ材」の2種類に分けられます。それぞれどんな役割をするかを把握しておきましょう。

下地材の役割

下地材は、仕上げ材を構造的に支える部材です。仕上げ材を壁や床、天井などに取り付け・貼り付けたりするのをかんたんにしたり、仕上げ材を美しく取り付けられるようにする役割があります。また、断熱性や遮音性など構造的な役割を果たすのが下地材です。

仕上げ材

直接目に触れる表面材料が仕上げ材です。店舗やオフィスのデザイン面を左右する部材になります。触った感触や素材の色や柄のインテリア性や耐火性や耐水性、防音性など構造的な面での役割があります。

下地材の種類と特徴

下地材の種類

頻繁に下地材に使用される4つを紹介していきます。それぞれの特徴を把握し、内装決めに活かしてみてください。

石膏ボード(プラスターボード)

石灰や石膏が主成分の板状の素材を板紙で包んだのが、石膏ボードです。加工がしやすいため、壁や床、天井など幅広い部分に使用されます。

断熱性や防火性、耐震性、吸湿性、防音性に優れているのが特徴です。価格も安く、店舗やオフィスの下地材によく使用されています。また、表面を化粧加工すると仕上げ材を貼らずに使用できます。

ベニヤ板(構造用合板)

薄い板を貼り合わせて作られるのがベニヤ板です。木材から作られているため、大きさや厚さを自由に変更できます。柔軟性に優れており、あらゆる方向からの力に強いのが特徴です。火には弱いため、防火加工などが別途必要になります。

グラスウール

ガラス繊維で作られた綿状の素材です。ガラスをリサイクルして作られているため、エコな素材として注目を集めています。袋詰めされたグラスウールは、壁や床の下地材として頻繁に使用されています。断熱性や防音性、耐火性、耐久性、シロアリ対策にも優れているのが特徴です。細い方が高性能とされているグラスウールは、太さによって値段が変わります。

パーティクルボード

大小に分解した木材チップを加熱圧縮して一枚の板にしたのが、パーティクルボードです。品質が安定しており、大きさや厚さを自由に変更できるため、壁や床に使用されています。断熱性や遮音性に優れていますが、水や湿気に弱く他の素材よりも強度が低いです。長い間同じ圧力をかけ続けると変形する可能性があります。

仕上げ材の種類と特徴

仕上げ材の種類

仕上げ材に使用される6つの素材の特徴を解説していきます。内装材選びの参考にしてみてください。

クッションフロア

塩化ビニルから作られるシート状の素材です。主に床に使用されます。クッション性や遮音性、耐水性に優れています。接着のみで固定できることから、工費を抑えられるのもポイントです。上に重たい什器などを置くとへこみやすいのがデメリットとしてあげられます。

フロアタイル

無垢材や加工した樹木から作られる素材です。床に使用されることが多く、木材特有の温かみがあります。耐久性や吸湿性などに優れています。無垢材のフローリングは加工されたフローリングより費用が高いです。

フローリング

店舗やオフィスの仕上げ材としてよく使用されるフローリング。木材をそのまま使用する無垢材の単層フローリングと、木材に加工を施した複合フローリングの2種類があります。

単層フローリングは天然素材ならではの温かみや質感、高級感が特徴です。しかし、キズがつきやすく割れたり収縮による変化も大きいため、定期的なメンテナンスが欠かせません。また、価格も複合フローリングより高いです。一方、複合フローリングは木材ならではの質感はありませんが、品質にムラがなく耐久性に優れています。キズや熱に強い特徴もあります。

日本の伝統的な仕上げ材で、和室の床に使用されます。乾燥させた井草から作られます。断熱性や除湿性に優れており、快適な空間を作り出すのが特徴です。飲食店の座敷席に使用すると、和の空間を作り出せます。日焼けや摩耗に弱いです。

漆喰

漆喰とは

日本で昔から使用されてきた仕上げ材です。神社や仏閣などの内装や外装に使用されてきました。自然素材を塗り固めて壁を作るため、デザイン性に優れています。

加えて、防火性や防音性にも優れている素材です。職人の腕によってデザインにムラが出やすく、工期や工費が高いのがデメリットとしてあげられます。

クロス

一般的な店舗の壁や天井によく使用される仕上げ材です。価格が安く、工事をしてくれる業者の数も多いのが特徴です。種類が豊富なため、理想の内装の雰囲気にしやすくなります。

部分的に切り取って補修ができ、メンテナンス面でも優れています。初期費用を抑えたい場合や多くの種類から選びたい場合に最適です。

まとめ

内装材の種類と特徴

内装材の種類と特徴を把握しておくと、店舗やオフィスの内装決めがスムーズに進められるでしょう。店舗やオフィスの内装材選びに迷った場合は、弊社TOにご相談ください。

木材に対する想い・木を使用したデザインの強みはこちらの特集ページでも詳しくご紹介しています。建材としての木材には、デザイン性の他にも様々なメリットがあります。木がお店に与えるデザイン的な効果と、部材としてのメリットを解説します。