【店舗設計】照明器具でお店の印象が変わる?オフィスやショップそれぞれに適した照明を徹底解説いたします!

店舗デザインのポイント
店舗デザインのポイント

「照明」と一言で表してもその特徴や与える印象などは大きく異なります。そしてオフィスやショップ、飲食店でも用いる照明はそれぞれ適しているものや、あまり向いていないものなどがあり注意する必要があります。

今回はそんなオフィスやショップ、飲食店の「照明」についてご紹介いたします。照明器具についての基礎知識は他の記事でもご紹介しているのでそちらもご参考にお願いいたします。

私達の照明に対する想いと設計のポイントはこちらの特集ページでも詳しくご紹介しています。実際の事例(店舗やオフィスの照明設計)をもとに、解説していますので、ぜひこちらも合わせてご参照ください。

オフィスの照明

オフィスはただ仕事をするだけの空間ではなく、長時間滞在する場所なので機能性はもちろんのこと快適性も重視されます。今回はそんな中で注意すべき点について紹介いたします。

①デスク周りのグレア防止

デスク周りのグレアを防ぐ

「グレア」は不快や見えづらさ感じるまぶしさのことを言います。例えば照明を見つめた後に視界が白くなったことはありませんか?そのような現象のことを言います。この現象はデスクワークをする際にパソコン画面に照明が映り込むことでも発生し、目が疲れやすくなってしまいます。

そのため照明が映り込まないようなデスクの配置、照明の配置をすることが大切です。また直射日光がパソコンに映り込む場合はブラインドやカーテンなどを用いてグレアを防止しましょう。

②会議室では演色性の良い照明を使用

会議室の照明

「演色性」とは光源が色の見え方に及ぼす性質のことを言います。「演色性が良い」という場合はより自然光に近い、反対に「演色性が悪い」というと自然光から遠いという意味となります。

会議室は人と交流する場所であり、資料を見ることも多いので明るさが必要です。そしてプロジェクタ-を用いる際は部屋を暗くします。そのため演色性が良く調光が可能な照明を用いましょう。

③タスク・アンビエント照明を使用

タスク・アンビエント照明

「タスク」とは「作業」「アンビエント」とは「周囲」を意味します。これは作業する照明と、周囲の照明の二つの照明器具を使用する照明のことを言います。

現在、日本のオフィスでは照明器具を均一に配置することで、部屋全体を隅々まで明るい状態にする「全般照明」が一般的です。

しかし「タスク・アンビエント照明」にすることで使いたいときに必要な部分の照明を用いることが可能で、省エネ化を目指すことが出来ます。そして全体を明るくする必要がないので年齢や自分にあった明るさの調節を行うことが可能になります。

ショップの照明

ショップは外に面していない限り、自然光を利用出来ないので照明により印象が左右されます。商品をただ照らす役割だけでなく、店内の雰囲気をつくるための照明も必要となるので複数の照明を用います。

①演色性や色温度の注意

照明の演色性や色温度

「色温度」とは光源が発する光の色の尺度のことです。色温度が低いと暖色系の色高いと寒色系の色をさします。ブティックの場合は、商品の色を正しく見せる必要があるので演色性の良い照明を用いる必要があります。

また色の見せ方として、赤み強いものには色温度の低い光源を、青みがかったものには色温度の高い光源を当てることで美しく見せることが出来ます。

②照度の調節

ショップ照明の照度

「照度」とは、光源によって物が照らされる明るさの度合いを言います。コンビニやスーパー、薬局などじっくり商品を見るというより、手早く探すことが重要視される場所では全体的に照度を高くする必要があります。

しかしブティックなどでは照度はあまり必要ではなく、店舗全体の雰囲気を演出する照明が必要になります。店舗の入口から通路、ショーケースと明るさを変える、壁や天井面を照らして視線を誘導するなどの流れを作ることで魅力的な空間を演出して、商品を際立てることが出来ます。

まとめ

オフィスやショップの「照明」

今回はオフィスやショップの「照明」についてご紹介いたしました。「照明」はとても身近なものですが専門用語も多く難しく感じることも多いと思います。

株式会社TOは店舗やオフィスなどの商業施設のデザインを多く取り扱っています。「お客様が望まれていること」さらに「お客様のお客様が望まれていること」を実現できるように誠心誠意取り組んで参ります。

店舗改装や、新規出店、それ以外のことでも何かお困りのことございましたらご気軽にご相談下さい。皆様の理想を叶えるために尽力させて頂きます。