動力と電灯の違いとは?知っておくべき電気設備に関する情報を解説いたします

店舗設計工事の工事中 建築設計デザインの基礎知識
建築設計デザインの基礎知識

店舗設計の際や運営中に動力(どうりょく)電灯(でんとう)という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?しかし、普段使わない用語のため、「言葉は聞いたことがあるけど内容はわからない」「聞いたこともない」という方も多いと思います。

電気という私たちの生活に欠かせないものでも、知らないことはたくさんあります。そこで今回は知っておくべき電気設備を、店舗デザインの観点からご紹介いたします。

電気設備について

電気設備について

電気設備とは私たちの生活に欠かせないエネルギーである「電気」の供給や維持、制御を行うためのシステムのことです。電気を熱や光、力などに変えることで快適な空間で過ごすことが可能になります。

電気設備には給排水用のポンプ、空調用の機器を動かすための動力設備、照明・コンセント設備、電話設備、LAN設備、インターホン設備などが含まれます。

動力と電灯という言葉が使われる場面

電気設備の動力と電灯について

飲食店を営業、新規出店をしたことがある方は、厨房業者の方が「この炊飯器は電灯で大丈夫です。」「この炊飯器は動力の契約をしなければいけません。」というような会話をしているのを聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

もしくは、オフィスでエアコンを新規設置する際に「このエアコンは動力の契約をする必要がありますね。」などと業者の方が話しているのを耳にしたことはないでしょうか?「動力」や「電灯」と言った言葉は日常的に使われるより、業者の方が話しているのを聞く機会の方が多いかと思います。電気は専門的な知識が多いため今回は必要な部分をわかりやすく説明いたします。

動力と電灯の違い

電灯と動力の違い

「動力」と「電灯」は電力会社の契約プランの種類を意味します。この二つの大きな違いは電気の力です。大まかに分類分けすると、家庭用の電化製品や照明などで用いられるのが「電灯」です。そして工場や業務用の製品などの大きなものに用いられるのが「動力」です。また「電灯」と「動力」では電気の種類が異なります。電灯は単相で、動力は三相と呼ばれる電気を使用します。

単相は電圧が低いので比較的安全で、一般家庭のような、高電圧が必要ではない場所で用いられます。なお、単相には100V(ボルト)と200V(ボルト)が存在します。三相は単相と比較して同じ電力を少ない電流で得ることが可能です。そのため電気を多く用いる工場や大型の飲食店などで用いられることが多いです。

少し専門的な話になりましたが、「動力の方が電灯と比較してパワーがある電気」ということがわかれば大丈夫です。

主に店舗やオフィスで使われる「動力」

電気設備の動力について

上記で説明した通り、「動力」が一般家庭で使われることはほとんどありません。主に店舗や工場などで使われています。

例えばオフィスや工場などで天井に埋め込まれているエアコンなどは、多くの電力が必要なため、動力が必要です。飲食店では、大きな冷蔵庫や、大きな炊飯器、特殊な厨房機器などは動力が必要となります。その他にもエレベーターや工場の機器なども動力が必要となる場合がほとんどです。

そのため新しく出店をお考えの方や、厨房機器の追加をお考えの方は「動力」必要なのかどうか確認をする必要あります。

主に店舗で使われる「電灯」

電気設備の電灯について

「電灯」は一般家庭で使用されるもので照明や、電子レンジ、家エアコン、冷蔵庫、洗濯機などの家庭用の電化製品で用いられます。そのため電気量販店で売っていて家庭のコンセントで使用するものはほぼ全て「電灯」で使用可能なものです

まとめ

「動力」と「電灯」の違い

今回は「動力」と「電灯」の違いについてご紹介いたしました。少し専門的な話もありましたが、知っていて損することはない知識ですので、是非参考にしていただけますと幸いです。

株式会社TOは、店舗やオフィスなどの商業施設のデザインを多く取り扱っています。「お客様が望まれていること」さらに「お客様のお客様が望まれていること」を実現できるように誠心誠意取り組んで参ります。

店舗改装や、新規出店、それ以外のことでも何かお困りのことございましたらご気軽にご相談下さい。皆様の理想を叶えるために尽力させて頂きます。