A工事・B工事・C工事の違いってなに?気になる工事区分や注意点を徹底解説いたします!

工事区分違い 建築設計デザインの基礎知識
建築設計デザインの基礎知識

店舗新規開業をお考えの方でA工事B工事C工事という言葉を耳にすることがあるのではないでしょうか?何かの工事区分であることはわかるかと思いますが、それらの違いや注意点、準備しておくことがわからないといった方も多いはずです。

A工事、B工事、C工事という用語は店舗を借りる場合や出店前の初回の打合せでよく出てくる用語になります。そこで今回はここだけは工事区分で知っておくと良いことを簡単にご説明いたします。

「初めて店舗の出店を考えていて、工事区分等の詳しいことがまだ理解できていない…」「何度か言葉は聞いたことがあるけど、実際ちゃんとした違いは理解できていないので詳しく知りたい!」などとお考えの方は是非最後までご覧ください。

工事区分について

工事区分

工事区分は大きく分けてA工事・B工事・C工事の3つがあります。A工事とB工事は、大型のビルや大規模商業施設などで発生します。C工事は単独で行う工事です。今からそれぞれの詳しい説明に加えて注意するべきところを徹底解説していきます。

A工事とは?

A工事

A工事とは、ビルオーナーがお金を出し、ビル側の業者にて施工をする為資産はすべてビルのものとなります。ビルの躯体そのものや窓枠サッシ、廊下、トイレ、昇降機などの共用部をいじる場合に関わります。この場合は必ず上記の内容を確認し、該当する工事を行いたい場合は早めにビル側に申請し、許可をもらうようにしておきましょう。

B工事とは?

B工事

B工事とは、お店のオーナー様がお金を出し、ビル側の業者にて施工を行うものです。資産としてはビルのものとなります。特に空調や電気、防災などビル設備の移設や増設の工事が該当します。

B工事はビル側の業者にて施工を行うため、金額や工事区分に問題が生じやすいので注意が必要です。主に普通の工務店に頼むより3〜4倍の金額で見積が上がることもあります。この場合はデザイナーや設計者がビル側に直接金額交渉を行うことができます。B工事がある場合は一度デザイナーに確認依頼をしましょう。

C工事とは?

C工事

C工事とは、お店のオーナー様がお金を出し、テナント側の内装業者が施工を行います。オーナー様の自社ビルで行う場合等がこのC工事に当てはまります。C工事はA、B工事に比べて他の業者をはさむことなどの手間がなく、オーナー様とデザイナーとのコミュニケーションも取りやすく工事をスムーズに進めることができるのが特徴的です。また、ビル側に許可を取ることも特にないため自由な店舗設計を行えるのも強みです。

以上A工事、B工事、C工事3つの工事区分の違いを理解することで、テナント選びをするときなどの準備に備えることができるかと思います。ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

工事区分違い

今回は新規店舗出店において必要な情報となる工事区分のA工事・B工事・C工事についてそれぞれの違いや注意点を徹底解説していきました。

A工事はビルオーナー負担でビル側の資産となる。B工事はオーナー様が負担で資産はビル側の資産。C工事はオーナー様負担でオーナー様の資産となることを覚えておくとよいかと思います。

また、B工事の場合の金額交渉についてはしっかりと抑えておきましょう!ぜひ、本記事を参考に内覧や打合せで活用していただけますと幸いです。

株式会社TOは、飲食店やオフィスなど、商業施設の店舗デザインを得意とするデザイン設計事務所です。役に立つデザイン設計事務所をモットーにお客様にとって「心地よい空間とはなにか」という問いに対して真摯に向き合い、お客様に最適なプランニングをしておりますす。

工事区分等に関してもお困りの際はお気軽にご相談ください。皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。