【最初に読みたい】飲食店のマーケティングの基本的な考え方5選|まずはここから始めましょう!

建築設計デザインの基礎知識
建築設計デザインの基礎知識

近年、飲食店でもマーケティングを取り入れている店舗も多くなりました。マーケティングはどの業種においても必要な手法のため、飲食店も取り入れるべきです。とはいえ「マーケティングとは?」という部分から疑問に思う方も多いでしょう。

この記事では、飲食店におけるマーケティングの基本を紹介します。マーケティングを熟知しておくと、売れる仕組みがわかります。さまざまな視点から施策を考え、集客に向けて取り組んでいきましょう。

私たち株式会社TOは、施主様と徹底的に向き合い、持続可能な長く続くお店づくりをミッションとしています。私たちがデザインした飲食店の生存率と受賞歴はこちらからご参照ください。

飲食店がマーケティングを重視する理由

マーケティングとは、簡単に言うと売れる仕組みを作ることです。どの分野においても、商品をお客様に購入してもらわなければ意味がありません。それは飲食店も同じことが言えます。なぜ飲食店がマーケティングを重視しなければいけないのか、その理由は主に2つあります。

世相の影響による時代の変化に対応するため

新型コロナウィルスの影響など、近年の飲食店は大きな打撃を受けました。売上が激減した店舗も多くあります。従来であれば、お客様に来店してもらうのが通常のスタイルでしたが、コロナ禍ではデリバリーやテイクアウトといった新しい販売方法が確立されました。

働き方改革や生活スタイルの変化により、飲食店もお客様に商品を提供するスタイルも趣向を凝らさなければいけません。いわゆる「巣ごもり消費」にどのように対応していくか、その施策をマーケティングで考える必要が出てきました。

競合の多い業態の中で生き残るため

飲食店は競合の多い業態としても知られています。その大きな理由は、ほかの業種よりも簡単に参入できることが挙げられます。

参入のハードルが低い飲食店ですが、反対に廃業に追い込まれる店舗が多いのも事実です。膨大な数の飲食店の中から生き残るために、マーケティングを強化し収益や集客につなげる動きが活発化してきています。

飲食店におけるマーケティングの基本的な考え方5選

マーケティングの考え方は多岐に渡りますが、飲食店ではまず基本的な5つのポイントを押さえておきましょう。

①店舗のコンセプトを明確にする

店舗のコンセプトは、マーケティングの上でとても重要です。コンセプトがズレていると集客につながりません。店舗のコンセプトは細かく明確に、何度も研鑽するよう努めてみてください。

どんな料理を提供するのか、店舗の雰囲気は料理のイメージに合っているのか、また来店してもらいたいお客様はどんな人たちなのか。コンセプトを何度も練り上げ明確にすることで、狙っているターゲット層に刺さるお店になります。

②お客様のニーズを理解する

お客様一人一人、ニーズは異なります。すべてのお客様に支持される店舗作りは、正直難しいのが現実です。そのためにも来店してもらいたいお客様像を描いておくことは大切。狙っているお客様のニーズを取りこぼさないようにしてきましょう。

③目的に応じて販促手段を使い分ける

目的に応じて販促手段を使い分ける

飲食店が集客するために必要な販促手段はたくさんあります。現代社会では特にインターネットを活用することが重要とされています。しかし、インターネットの活用といってもさまざまあります。

  • グルメサイト
  • ホームページ
  • Web広告
  • SNS

これらを活用することで、今まで知られていないお客様へも認知できます。自社にとってどの販促手段がメリットが大きいのか、しっかりリサーチするといいでしょう。

ただし、よく誤解をされるのが、一度にあらゆる販促手段を使うことです。とくにSNSは掛け持ちで運用している店舗も多いですが、クオリティが中途半端になりやすくなります。

最初のうちは1~2個に絞って販促をかけるのがおすすめ。集客や売上に大きく反映したら、専任スタッフを雇ってSNS運用に力を入れてみるのもいいでしょう。

④期間限定のメニューやイベントを開催する

競合との差別化を図るために、期間限定メニューを提供するのも飲食店においては大切なマーケティング手法になります。

人は「期間限定」という言葉に弱く、特別感を与えられた気分になります。この言葉をうまく活用してメニューを提供していくといいでしょう。またイベントの開催もお客様に店舗を知ってもらう良い機会です。他店とは違う「特別感」を出して集客を狙いましょう。

⑤マーケティング手法を理解し活用する

マーケティングにはさまざまな手法があります。飲食店で特に取り入れたい代表的な手法をご紹介します。

PDCA ・Plan(計画)

・Do(実行)

・Check(評価)

・Action(改善)

この4つのサイクルを繰り返し行うことで、業務改善につながる

STP分析 ・市場分析

・ターゲット層の絞り込み

・店舗で提供する価値

それぞれを分析し、集客方法やメニュー作成の明確化につなげる

3C分析 ・Customer(顧客)

・Competitor(競合)

・Company(自社)

お客様が求めているサービスや競合の強みや弱みを分析。その上で自店舗の強みとなるサービスを提供する

4C分析 ・Product(商品・サービス)

・Price(価格)

・Place(流通)

・Plomotion(販売促進)

競合との商品やサービスを比べ、どの価格帯で売上につなげるのか、また商品を提供する方法の拡大などを分析に集客につなげる

PDCAは常に気にかけながら営業してみることが重要です。ほかの3つは競合の分析が不可欠です。生存競争が厳しい飲食店業態を生き残るために必要なマーケティング手法なので、早い段階から取り入れて実践していきましょう。

まとめ

飲食店におけるマーケティング手法は、今は欠かせない集客方法となりつつあります。早い段階からマーケティング手法を身に付けておくと、もしものときも軌道修正がしやすくなります。

マーケティングはさまざまな視点から分析をしなければいけません。よって時間のかかる作業にはなりますが、分析が間違った方向に行かなければ必ず集客や売上につながります。マーケティングは一度では終わりません。適宜タイミングを見て、何度も見直すようにしましょう。

私たちTO(ティーオー)は、店舗・オフィスなど商業施設の設計を得意とするデザイン設計事務所です。店舗デザインに対して真摯に向き合い、無理のない最適なプランニングをしております。私たちのデザインの流れについてはこちらのページをご参照ください。