国産木材と外国産木材の違い|特性、価格、メリットとデメリットを分かりやすく解説します。

建築設計デザインの基礎知識
建築設計デザインの基礎知識

国産材と外国産材の違いをご存じでしょうか?国産材と外国産材の特徴や価格、メリット・デメリットなどの違いをわかりやすく解説していきます。また、どちらを選べばいいのかわからないという方はぜひ参考にしてみてください。

木材に対する想い・木を使用したデザインの強みはこちらの特集ページでも詳しくご紹介しています。建材としての木材には、デザイン性の他にも様々なメリットがあります。木がお店に与えるデザイン的な効果と、部材としてのメリットを解説します。

国産木材と外国産木材って何?

国産木材と外国産木材

国産木材とは、その国や地域に自生する木材を調達し、製材したものを指します。逆に外国産木材は海外で製材されたものです。木材の種類にもよりますが、かつては一般的に外国産木材の方が安価であると言われていましたが、近年はウッドショックや輸入コストの増加から外国産木材の方が高価である、と言われています。

国産木材と外国産木材の特徴

具体的に国産木材と外国産木材にはどのような特徴があるのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。

国産木材の特徴

国産木材の特徴

国産木材は、一般的に国内の工場で管理された森林で伐採された木から作られています。一般的に入手が容易でコストパフォーマンスが高く、大量に必要とされる案件に適した木材であると言われています。メイプル、チェリー、パイン、オーク、バーチなどが代表的な種類です。

また、国産木材は外国産木材に比べ、密度や強度、重量が安定。天候の変化にも左右されにくいのも特徴です。国産木材は外国産木材に比べて硬く、耐久性に優れた高品質な木材です。

外国産木材の特徴

外国産木材の特徴

外国産の木材は、海外の森林から調達し、海外の工場で加工したもの。外国産木材は樹種が豊富で、なかでも熱帯広葉樹は貴重な材木。この熱帯広葉樹は、国産木材よりも緻密で耐久性に優れていることが多く、ユニークな外観と耐久性をもたらすことができます。

外国産木材はサンディング(やすりをかけて表面を滑らかにする工程)された状態で現場に届くことが多いため、使い勝手がいいです。また、硬度や密度が高いため仕上げや施工、メンテナンスが難しく、外国産木材を使用する案件は難しいといわれています。

国産木材と外国産木材を使うメリット・デメリット

国産木材と外国産木材を使うメリット・デメリット

国産木材と外国産木材には、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょう。これから木材を使う場合、それぞれの良さはもちろん、デメリットも考慮した上で木材を選んでみてください。

国産木材のメリット・デメリット

国産木材のメリットは、入手のしやすさやコストパフォーマンス、そして持続可能性が挙げられます。また日本の気候に耐えているので、日本の建築資材としてもっとも適しています。防虫剤や防腐剤があまり使われていないのも、国産木材のメリットといえるでしょう。

その反面、木材は完全に乾燥させなければ変形しやすい素材のため、湿度の多い日本で乾燥するには手間と時間がかかってしまいます。また国土の狭い土地で育った国産木材は、直径が小さく必要な寸法に見合う木材を探すのは一苦労。必然的に流通量が少ないのがデメリットです。

外国産木材のメリット・デメリット

外国産の木材を使う最大のメリットは、さまざまな樹種を手に入れられること。ほかの国や地域から購入することで、国産木材では不可能な樹種や独特の外観を持つ木材を手に入れることができます。

しかし外国産の木材は輸入規制や関税がかかることが多く、国産木材よりも割高に。また、出荷の遅れや品質管理上の問題、書類の問題など外国産木材の購入にはリスクが伴うのもデメリットです。

まとめ

外国産の木材

国産木材は外国産木材に比べ、安定性や信頼性が高い傾向があり、豊富なため安価であることがほとんどです。しかし、外国産の木材は強度が高く品質も多様であることが多いため、案件によっては外国産の木材が適していることもあります。どちらの木材が適しているか、それぞれの特徴や価格、メリット・デメリットを参考に検討してみてください。

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