このように、ダイニングバーの開業を考えているけど、店舗デザインをどのようにするか悩んでいる方は、多いのではないでしょうか。近年、おしゃれな飲食店として注目を集めているのがダイニングバー。
お酒だけに特化したバーと違って料理にも力を入れているのがポイントです。しかし、ダイニングバーの店舗デザインをおこたると集客に苦しむ可能性が。ダイニングバーの集客を成功させるためにも、ぜひチェックしてみてください。
ダイニングバーのコンセプトの明確化
ダイニングバーの店舗デザインを考える際、5W1H(いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように)を用いてお店コンセプトを明確にしましょう。
ダイニングバーといっても、ターゲットとする層やメインにするお酒や料理が変わると店舗デザインのポイントも変わってきます。たとえば、ワインをメインとしたダイニングバーの場合、落ち着いた雰囲気のワインに合った店舗デザインにする必要があります。
一方、日本酒をメインにする場合は、日本をイメージさせるナチュラルな店舗デザインが求められるでしょう。5W1Hを用いてお店のコンセプトを深掘りすることで、店舗デザインの方向性が決まります。
ダイニングバーの店舗デザインのポイント3選
ここでは、以下3つのダイニングバーの店舗デザインに焦点を当てて解説していきます。
- ワインをメインにしたダイニングバー
- ビールをメインにしたダイニングバー
- 焼酎・日本酒をメインにしたダイニングバー
上記3つのダイニングバーで、どのような店舗デザインが集客の成功や売上の獲得につながるのかを詳しくみていきましょう。
ワインをメインにしたダイニングバーの店舗デザインのポイント
ワインをメインとした店舗は、高級感のある落ち着いた雰囲気の隠れ家的な店舗デザインがおすすめです。お祝いをしたい方やカップルなどの利用を想定するとイメージが湧きやすいと思います。
内装に使用する素材
ワインをメインにしているダイニングバーの内装の素材は、木材やレンガを中心に考えるといいでしょう。木材を使用する場合は、オークやチーク、ウォールナット、マホガニーなどの無垢材が最適です。
レンガを使用する場合、内装全体にレンガを使用してしまうと重たい雰囲気になってしまいます。バーカウンターやテーブル、インテリアなどを木材にしてメリハリをつけたり、壁や床の一部分にレンガを取り入れるといいでしょう。
内装としては、非日常感があじわえるコンクリートの打ちっぱなしも人気ですが、空調効率などが悪くなるので、メリットとデメリットを考えた上で取り入れるようにしてください。
配色
全体的な色味は、落ち着いた雰囲気が出る暗めの茶色系で統一するといいでしょう。少し遊びを加えるならば、オレンジ色や赤褐色、赤色などの暖色を取り入れるのが最適です。多くても3色以内に抑えるようにしてください。
照明
ワインをメインにするダイニングバーの照明は、薄暗くするのがポイント。スポットライトや間接照明を上手く使い分けするといいでしょう。
最近は、シーリングライトの種類が豊富にありオシャレなものも多いです。お店の大きさと内装に合う照明を選んでみてください。照明の色は、電球色(オレンジがかった色)に統一をすることで、暖かみのあるやわらかい雰囲気になります。
インテリア
インテリアでなにを取り入れるかが、集客面に影響をもたらします。ワインのイメージを強く持たせたい場合は、ワインを作る際に使用する樽などをインテリアとして置くといいでしょう。
また、無垢材の木製家具を中心に、木箱などを置くと高級感のあるオシャレな店舗デザインになります。ワインと無垢材のインテリアは相性がいいので、覚えておくといいでしょう。
ビールをメインにしたダイニングバーの店舗デザインのポイント
ビールをメインにするダイニングバーの店舗デザインは、オシャレとカジュアルを掛け合わせるといいでしょう。アメリカパブやブリティッシュパブに近いようなイメージが多く、仕事帰りでも気軽に入れるようにするのがポイントです。
内装に使用する素材
オシャレとカジュアルを混ぜる内装にするためには、壁と床に木材やレンガ、コンクリートを使用するといいでしょう。特に高級な木材を使用する必要はありません。
ですが、単価の高いビールのダイニングバーにする場合は、ウォールナットやチークなどの高級木材を使用するといいでしょう。レンガやコンクリートを取り入れると、他店舗と差別化を図ることができます。
配色
大衆向けのビールのダイニングバーにする場合は、内装に使用する色をナチュラルな明るめな色で統一するといいでしょう。一方、単価を高めに設定するお店の場合、少し暗めな茶色系の色で統一するといいでしょう。
高級感のある雰囲気を出すことができます。ビールをメインとしたダイニングバーは、ターゲット層によって内装に使用する配色が大きく変わるので、コンセプトに沿った配色を取り入れてみてください。
照明
ビールをメインとしたダイニングバーの照明は、スポットライトや間接照明を中心に使用し、明るめにするといいでしょう。明るめにすることでカジュアルな雰囲気を出すことができます。また、ビールの琥珀色を活かすには、照明の色を温白色か電球色にするといいでしょう。
インテリア
アメリカンパブをイメージする場合は、アメリカン雑貨(ナンバープレートやネオンなど)を取り入れるといいでしょう。大きなビールの樽などもインパクトを残すのに効果的です。
一方、ブリティッシュパブの雰囲気にする場合は、ブリティッシュヴィンテージ雑貨が欠かせません。また、レンガで作られているインテリア雑貨などを取り入れるとよりよいでしょう。
焼酎・日本酒をメインにしたダイニングバーの店舗デザインのポイント
焼酎・日本酒をメインにしたダイニングバーの店舗デザインは、和の雰囲気にするといいでしょう。和の雰囲気にすることで、焼酎・日本酒が引き立ちます。
内装に使用する素材
和の空間にするには、天然木材や石、塗り壁が最適です。天然木材では、スギやヒノキ、竹などを使用するといいでしょう。スギヤヒノキ、竹は和をイメージさせるのにピッタリな素材です。和風の飲食店では、昔からスギやヒノキが使用されています。
配色
和をイメージさせる配色は、アースカラーが最適でしょう。アースカラーは自然をイメージしたカラーのことで、グリーンやベージュ、ブラウンなどが挙げられます。落ち着いた空間を作ることができるので、幅広いターゲット層を取り込めるでしょう。
照明
焼酎・日本酒をメインにしたダイニングバーの照明は、シーリングライトと間接照明(灯篭)を取り入れるといいでしょう。カジュアルよりにするのであれば、シーリングライトのみでも大丈夫です。単価の高いお店にするのであれは、間接照明は必須になります。
照明の色は、温白色か昼白色が最適でしょう。白っぽい色にすると焼酎と日本酒が映えます。照明の白っぽい色は、和をイメージさせる内装の天然木材にもピッタリです。
インテリア
和をイメージさせるインテリアを多く取り入れるといいでしょう。格子柄の家具や雑貨、直線的なデザインの家具などが挙げられます。
組子デザインのパネルなど飾るとより和の雰囲気を強めることができます。観葉植物を置くと、非日常感のある空間を作ることも可能です。
まとめ
ダイニングバーは店舗デザインが集客のカギをにぎります。上記のポイントを参考にして、人気店になるダイニングバーをつくりましょう。私たちのデザインしたバーのデザイン事例はこちらのページをご参照ください。