持続可能なお店づくりを目指して

私たちTOは、これまで一貫して、長く愛されるお店づくりに向き合って参りました。持続可能なお店を実現するためには、
施主の「想い」が反映されたデザインと集客戦略、資金繰り、動線設計などのマーケティング視点の掛け合わせが必要です。
私たちは、施主様と一緒にこれらを徹底的に考え抜き、寄り添い、実践します。

TOの施工事例

店舗の防音対策のポイントを徹底解説!騒音問題を解決して静かな空間を実現する方法とは

店舗デザインのポイント
店舗デザインのポイント
「店舗の防音対策はどのようにすればいいんだろう?」
「店舗の防音対策をする上で押さえておくべきポイントを知りたい」

このように、店舗の防音対策をどのように進めていくか迷っているオーナーの方は、多いのではないでしょうか。この記事では、店舗の防音対策をする上で押さえておくべきポイントや音の伝わり方の基礎知識、防音対策の種類について詳しく解説していきます。

飲食店で静かな空間を作るには、防音対策が欠かせません。周りに商業施設が多い場所は、他店舗からの騒音や工事の音、乗り物の音など音の問題が多く発生します。

防音対策をせずに店舗の開業をしてしまうと、集客や売上の獲得に悪影響を及ぼしてしまう可能性が。騒音で集客や売上を落とさないためにも、この記事をチェックしてみてください。

私たちTO(ティーオー)は、店舗・オフィスなど商業施設の設計を得意とするデザイン設計事務所です。店舗デザインに対して真摯に向き合い、無理のない最適なプランニングをしております。私たちのデザインの流れについてはこちらのページをご参照ください。

店舗の防音対策をする際に押さえておくべきポイント

店舗の防音対策

防音対策で失敗しないためには、これから解説する4つのポイントを押さえておきましょう。

①防音対策の目的を明確にしておく

防音対策は、「静かな空間を作りたい」と「騒音が店外へ漏れないようにしたい」などの目的を明確にする必要があります。目的によって防音対策の工事の内容が変わってくるためです。また、防音対策の目的を明確にしておくことで、店舗のデザイン決めや工事の段取りがスムーズに進みます。

②防音対策の予算を決めておく

防音対策にどのくらいの予算を割けるのかを事前に決めておきましょう。防音対策にこだわればこだわるほど、費用は高額になります。店舗の運営では、防音対策の他にも内装や外装工事の費用や備品購入の費用など、多くの費用がかかります。事前に店舗にかける費用の内訳を出し、各セクションの予算を組んでおくと防音対策の導入がスムーズに進むでしょう。

③周辺の騒音レベルを確認しておく

周辺が騒がしい場所と静かな場所では、必要な防音対策の方法が変わります。工事業者に依頼する際、周辺の騒音レベルを確認してもらうといいでしょう。周辺の騒音レベルを把握した上で、必要な防音対策をするようにしてみてください。

④適切な防音対策の工事方法を把握しておく

防音工事のやり方ごとに使用する材料と得られる効果が変わります。工事の方法を把握しておくことで、必要以上の防音工事をしなくて済むでしょう。店舗のデザイン設計事務所や工事業者に相談することで、適切な工事方法を知ることができます。

音の伝わり方は2種類ある

音の伝わり方

音の伝わり方は「空気伝搬」と「固体伝搬」の2つに分けられます。それぞれに適した防音対策を選ぶことで、防音対策の失敗を防ぐことができます。

空気伝搬

音によって空気を振動させて伝わるのが空気伝搬です。人の話し声やテレビの音などが当てはまります。空気伝搬の場合は、天井や壁の遮音性能を上げることで、防音対策の効果を得ることができます。

固体伝搬

固体伝搬は、建物の壁や床、天井などに衝撃が与えられることで振動し、伝わる音です。排水の音や床を歩いた際の音、物が落ちた時の音などが該当します。固体伝搬の防音対策は、遮音性能を上げても効果がありません。床や壁、天井の振動を防ぐ防振対策が必要です。

防音の対策は基本的に4種類

防音対策の方法は主に以下4つです。

①遮音
②吸音
③防振
④制振

それぞれの方法を理解しておくと、工事業者とのやりとりがスムーズに進むでしょう。

遮音

遮音は音を通り抜けないようにして、遮断する防音対策です。壁や床、天井などに遮音シートを貼ったり、遮音壁や遮音床にしたりする工事が一般的です。他にも遮音マットやコルクマット、遮音カーテンなどの対策があります。

吸音

音を吸収することで音の反射を防ぎ、店外に音が漏れるのを防ぎます。音を拡散させて吸収する必要があるため、細かい小さな穴が多くある素材を壁や床に利用します。利用されるのは、ロックウールやグラスウール、ウレタンフォームなどが多いです。

防振

防振材で壁や床などを支えることにより、振動の伝達を小さくするのが防振です。防振ゴムや多孔質材料などの防振材料を使用し、壁や床に伝わる振動を防ぎます。

制振

短時間で振動を止めて音の発生を防ぐのが制振です。振動する可能性があるものに直接ゴムシートや制振シートなどを貼り付けます。シートをエアコンの鉄板部分に貼ったり、直接壁や床に貼ることで、振動音を防げます。

防音対策は店舗デザイン決めと同時におこなうのがベスト

店舗デザインを決める際に防音対策をしておくと、効率よく最低限の費用で済みます。防音対策を店舗の開業後におこなうと、応急処置の対策か休業して防音工事をするかの選択になります。

防音工事の費用が高くなってしまったり、営業の機会を失ってしまうため、店舗デザインを決める際に防音対策をしておきましょう。

まとめ:適切な防音対策をして静かな空間を作りましょう。

防音対策は開業前におこなっておくのがベストです。また、必要以上の防音対策をしないためにも、音の伝わり方や防音対策の種類を理解しておいてください。防音対策を含め、店舗デザインに悩んでいるオーナーの方は、弊社TOまでご連絡ください。

こちらの記事で掲載している店舗の画像は、すべて私たち株式会社TOでデザインいたしました。気になるデザインがございましたら、お気軽にお問い合わせください