【2022年版】店舗デザインの流行りとトレンド〜コロナウィルス関連の影響を抑えて今の時代でも集客できるお店づくりを〜

野菜の直販店のファサードデザイン ウィズコロナ時代の店舗デザイン
ウィズコロナ時代の店舗デザイン

コロナウイルス関連の影響により、飲食業界は多大な打撃を受けています。しかし、新たに店舗の開業をお考えの事業主の方にとっては、居ぬき物件の物価が下がるなどのメリットもあり、コロナウイルス関連の影響を抑えることができれば、競合が撤退していく中で収益を生み出していく可能性があります。

本記事では2022年の店舗デザインの流行りとトレンドをご紹介します。流行りとトレンドをつかみ、今の時代でも集客できるお店づくりを実現しましょう。

また、2022年コロナ禍での店舗改装リニューアルや新規出店の記事やコラムはこちらでまとめています。こちらも合わせてご参照ください。

【2022年版】店舗設計の重要ポイント

店舗設計の重要ポイント

2022年は新型コロナウイルスの流行をきっかけに、店舗デザインにも大きな変化が現れているといえるでしょう。特に感染防止対策の徹底、デリバリー・テイクアウト需要への対応は必須となっています。これだけは抑えておくべきポイントを3つご紹介します。

パーティションやアクリル板を用いた飛沫防止策

店舗の感染防止対策

感染防止のため、世界的に推奨されている取り組みです。パーテーションやカーテンを用いて席を区切る、机にアクリル板を設置するなどです。また、以前から人気が増えてきていた個室需要は、グループ間の接触・飛沫を気にする必要がなくるため、食事や会話に集中することができます。

自動水栓への変更

感染防止策非接触自動水栓のトイレ

トイレや手洗い場所など、多くの人は触れる機会のある水栓を自動水栓に変えることで、コロナウイルスの感染対策ができ、お客さまの対する不安を払拭することができるでしょう。また、こちらも近年は衛生観念の変化から自動水栓や自動で蓋が開くトイレの需要が高まっていました。これを期にトイレをリフォームされてみてはいかがでしょうか。

デリバリー・テイクアウト用受け渡し口の設置

デリバリー・テイクアウト用受け渡し口の設置

外出自粛によりデリバリー・テイクアウトの需要が飛躍的に高まっています。そこで、考慮したい設備がデリバリー用受け渡し口です。デリバリー用受け渡し口を設置することで、デリバリーサービススタッフとお客さまの接触や出入り口の密を防ぐことができます。

店舗設計における感染防止策に関してはこちらの記事で徹底解説しています。今すぐできるものから本格的なリノベーションまで、詳しく解説していますので、ぜひこちらもご参考ください。

【2022年版】店舗デザインのトレンド

店舗デザインのトレンド

感染対策はマストで考慮しなければならないポイントですが、やはりそれだけではなく、デザイン的な観点からも店舗デザインの流行を抑えておきましょう。近年、私達が手掛けた店舗デザインの中でも特にご要望をいただくことが多かったデザインを厳選してご紹介します。

ナチュラルな店舗デザイン

ナチュラル系の店舗デザイン

店舗デザインのトレンドにおいて昔から長く続いており、近年さらにトレンドとなっているのがナチュラル系の店舗デザインです。木目を基調としたデザインでリラックスできる雰囲気を演出できることから、子どもから高齢者の方まで幅広い層に好まれる店舗デザインの系統です。

ナチュラル系といっても、木目の配色によりそのイメージは多種多様となります。近年では、シンプルで色みが落ち着いているデザインがトレンドと言われています。木が醸し出す温かい雰囲気を生かしながらも、装飾を削ぎ落し洗練されたデザインが2022年におけるナチュラル系のトレンドといえます。

ミニマルな店舗デザイン

ミニマル系の店舗デザイン

近年店舗デザインのトレンドとなってきており、Instagramなどでよく写真が掲載されているのが、ミニマル系の店舗デザインです。ミニマル系の店舗デザインは、基本的に装飾を加えず、シンプルな仕上げのみを行います。カフェやアパレルショップなど、幅広いジャンルで用いられています。

コンクリートがむき出し状態となる打ちっぱなしや、単色での内装仕上げなどがミニマル系の店舗デザインにおける主流です。店舗完成後の応用が効きやすいことや、改修費用を最小限に抑えられることから、店舗を開業する事業主の方にとっても人気のある店舗デザインです。

アットホームな店舗デザイン

アットホームな店舗デザイン

一般的な住宅のように、やや赤みや黄みががかかった白色を基調としたアットホームな店舗デザインは、どの時代でも安定して利用されてきました。赤みを増すことで高級感を演出することができ、高級料理店などでも用いられています。

2022年も安定して店舗デザインのトレンドとなるでしょう。特にカウンターと併用したデザインが人気になってきています。一人でも気にならないカウンター席はこれからさらに需要がふえるでしょう。

レトロな店舗デザイン

レトロ調の店舗デザイン

近年、木造リノベーションなどの流行と共に、古風な重みのあるレトロ調の店舗デザインがトレンドとなりつつあります。ナチュラル系と同様、レトロ調にも昭和や欧米など、そのデザインは多種多様となります。特に居酒屋では大衆居酒屋をイメージしたレトロなつくりのデザインが急増しています。

そのレトロ調の中でトレンドとなっている店舗デザインは、深みのある茶色を基調とした重みの強い色を用いた店舗デザインです。古民家改築、レトロな雰囲気を推す飲食店、アンティーク調のバーなどで用いられます。

流行の店舗デザインに取り入れたいワンポイント

流行の店舗デザインに取り入れたいワンポイント

トレンドを取り入れた店舗デザインにさらに追加で取り入れてみたいワンポイントをご紹介します。流行と組み合わせることで、ただの流行りのデザインではなく、オリジナリティを付加することができます。

ただし、あくまでも店舗のコンセプトや雰囲気を損なわない程度に追加するようにしましょう。トレンドを追うことは考慮すべきことですが、そればかりに囚われては、これまで作り上げてきた店舗のコンセプトやイメージを損なうことにも繋がります。

店舗デザインのトレンド+観葉植物

店舗デザインのトレンド+観葉植物

店舗に植物があることで、店内に落ち着きや温かみのある雰囲気を演出することができます。さらに窓際などの採光のある場所に配置することで開放感のある店内を築くことができます。また、コロナ禍により外に出る機会が減った今、人々が自然を求めていることがあげられます。開放感が2022年のトレンドになることは間違いありません。

店舗デザインのトレンド+照明

ミニマル系の店舗デザイン

近年、店舗デザインでも特に重要視されているものが照明です。照明を工夫することで、店内の雰囲気だけでなく商品などの見栄えも良くなることが期待されます。壁や天井に反射させて適度な光を演出する間接照明やネオンサインなど照明の種類も増えてきました。明るさ一つで店舗のイメージをガラリと変えることができます。

店舗デザインのトレンド+個室

店舗デザインのトレンド+個室

数年前から人気が高まっている個室需要は2022年もさらに高まるでしょう。コロナ対策で不特定多数との接触を避けるため、飲食店では個室の需要が高まっています。ただし、個室を設計するときは空調に気をつけましょう。個室はどうしても密になりやすいため、換気設備などの充実が必須になります。

トレンドの店舗デザインのメリットとデメリット

店舗デザインにトレンドを取り入れるメリット・デメリット

店舗デザインにトレンドを取り入れるメリットとデメリットをご紹介いたします。トレンドを店舗デザインに反映することは、決して良いことばかりではりません。メリット、デメリットを理解した上で、店舗のコンセプトやデザインを練り上げることが重要です。

店舗デザインにトレンドを取り入れるメリット

近年、お店選びをする際は、口コミサイトやSNS等でお店の写真を調べることが多くなってきています。店舗デザインにトレンドを取り入れることによって、お客様が商品や店舗の写真を掲載し、新たなお客様を呼びこむことのできるという、集客の仕組みが生まれる可能性があります。

また、店舗デザインのトレンドに沿って、お店のコンセプトや商品も考えていくことで、現代における人々のニーズを捉えたお店を実現しやすい傾向があります。そのため、店舗デザインのトレンドを加味したうえで、事業のコンセプトを構想することができれば、集客だけでなくお客様の満足度が高くなることが期待できます。

店舗デザインにトレンドを取り入れるデメリット

トレンドというのは、業界全体の流行、すまわち競合他社も同じような店舗デザインを利用している可能性が高いです。そのため、差別化ができずに、お客様から他の店舗と同じような印象を受けてしまう可能性があります。

また、近年あらゆるジャンルにおけるトレンドの移り変わりが激しくなってきています。そのため、店舗デザインのトレンドをとりいれてもすぐにトレンドが切り替わってしまい、初期に生じる一過性の集客のみで終わってしまう恐れがあります。トレンドだけではなく、普遍的な店舗デザインのポイントを抑えることが重要です。

店舗デザインのトレンドを生かす方法

本来のコンセプトに合うようにトレンドを取り入れる

店舗デザインのトレンド

メリット・デメリットを踏まえた上で、店舗デザインにトレンドを生かす方法を考えてみます。安易に店舗デザインのトレンドを取り入れてしまうと、激しく移り変わる流行に流されたり、店舗のコンセプトイメージに合わない店舗ができていしまいます。

その結果、集客が安定的に見込めず、売り上げがでないという結果になってしまいかねません。そうしたデメリットを防ぐには、お店のコンセプトに合うように店舗デザインのトレンドを取り入れる必要があります。逆にいえば、お店のコンセプトに合うようにトレンドを取り入れることができれば、安定した集客の上にお店の独自性を保つことができます。

店舗のブランディングを確立する

店舗デザインのトレンドとブランディング

お客様にある特有の印象をお店に抱いてもらうことや他店舗と区別をはっきりさせることを店舗のブランディングといいます。お店自体を独自性のあるブランド化させるというイメージだとわかりやすいと思います。

店舗の内装やインテリアなどのデザインを統一することで店舗のブランディングが確立します。上記でも軽く述べましたが、店舗デザインのトレンドを抑えつつ、ブランドを確立するためには、容易に店舗のデザインを変えないこと、統一することが重要となってきます。

おわりに

2021年における店舗デザインの流行り

本記事では、2021年における店舗デザインの流行りとトレンドについてご紹介致しました。店舗設計を考える際は、デザインのトレンドを考慮しつつ、店舗のブランディングに沿う活かし方を模索しましょう。

我々株式会社TOでは、こだわりぬいた店舗デザインを多数ご依頼頂いております。「トレンドを生かした店舗デザインを実現したい」「競合他社に負けない、おしゃれな空間にしたい」とお考えのお客様は、ぜひご連絡ください。お客様に最適なプランニングを行うことを約束いたします。

お店のコンセプトに合ったトレンドを取り入れたいとの旨を店舗デザインを設計するデザイナーに事前にご相談することを推奨します。デザイナーへのデザインの意向の伝え方は、こちらのカテゴリーで詳しく解説しています。こちらも合わせてご参照ください。