イタリアンレストランの店舗デザインで抑えておきたいポイントを解説します【リストランテ・バル・トラットリア・オステリア・ピッツェリア】

飲食店の店舗デザイン
飲食店の店舗デザイン

イタリアンレストランといっても、提供する料理やコンセプトによって店舗のデザインはいろいろです。今回は、イタリアンレストランの店舗デザインで抑えておくべきポイントを紹介していきます。

こちらの記事で掲載している店舗の画像は、すべて私たち株式会社TOでデザインいたしました。気になるデザインがございましたら、お気軽にお問い合わせください

イタリアンレストランの店舗デザインのポイント

「イタリアンレストラン」と聞くと、なんとなくおしゃれな印象を持つ人が多いと思います。そのため、店舗のデザインは、店舗オーナーの趣向や提供する料理の雰囲気に合わせたおしゃれなものにする必要があります。

日本人は、洗練されて垢抜けた印象を抱くもの、非日常感を感じられる空間に対してが「おしゃれ」だと感じます。実際に、西欧風のレンガ造りの建物や内装を目にすると、普段いる環境と全く違う非日常的な空間を目にすることで、気持ちが高まり、その感情を「おしゃれ」という言葉で表現することになります。

イタリアンレストランという言葉から連想されるおしゃれという雰囲気と、店舗のデザインを見た際に抱く印象がマッチするように心がける必要があります。イタリアンレストランの具体的な特徴としては、次に紹介する3つがあります。

イタリアを連想させるデザイン

イタリアを連想させるデザイン

イタリアンレストランの多くは、その外装を見ただけでイタリアンレストランだとわかるような工夫がなされています。具体的には、イタリアの国旗を装飾に利用していたり、内部が見える開放的で入店しやすそうな雰囲気にしていたりすることが多いです。

イタリアンレストランはフレンチレストランとは違って高級感のある印象よりも、気軽に利用できるカジュアルな印象を持たれるデザインのほうが好まれます。

イタリアの地域性を生かしたデザイン

イタリア料理は、地方によって異なる特色があります。

北部ではアルプス山脈での酪農が盛んなことから、乳製品やバターを多く使用したドリア、ラザニア、パスタなどの料理が多いです。そのため、本場イタリアでは、山や酪農をイメージさせるような内装にすることが多いです。

中部では、肉料理が多く、北イタリアと南イタリアが融合された料理が特徴的です。ローマなどの大都市があることもあり、モダンな空間を演出する店舗が多いです。

南部では、日本でなじみのあるピザやパスタがメインで、海が近いことから魚料理も多いです。イタリア料理で多く利用されている印象が強いトマトやオリーブは、南イタリア料理が起点になっているといわれています。店舗のデザインとしては、海の幸やフレッシュ野菜を提供することが多いため、料理を際立たせる空間にすることが多いです。

イタリアンレストランの種類

イタリアンレストランと言っても、実際にはリストランテ、トラットリア、オステリア、バール、ピッテリアの5種類に分けられます。

リストランテ

リストランテとは、イタリアンレストランの中で一番格式の高い店のことで、コース料理が基本で、ドレスコードがあるなどマナーに厳しい店です。高級感を感じられる内装デザインのため、気軽に行くことができる場所ではありません。日本でいう高級料亭などの位置づけです。

トラットリア

トラットリアのデザイン

トラットリアとは、多少の高級感を感じることはありますが、リストランテよりも気軽に利用することができる店です。大衆向けの家庭的な印象を感じる雰囲気で、マナーにはそこまで厳しくないですが、ドレスコードがある場合とない場合があります。日本でも、リストランテ並のコース料理やドレスコードのあるトラットリアもあります。

オステリア

オステリアとは、楽しくお腹を満たせる酒場のことでドレスコードはなく、庶民的な印象を持たせるカジュアルな空間です。バーのような落ち着いた大人な雰囲気ではなく、日本でいうところの居酒屋のような場所です。

バール

バールとは、日本でいうところのバーのことで、落ち着いた雰囲気でお酒を楽しめる場所のことです。日本では、薄暗い大人な雰囲気の場所のことを指しますが、本場イタリアではカフェ的な存在の場所です。

ピッツェリア

ピッツェリアとは、ピザをメインに提供している店のことで、庶民的な印象で気軽にピザを楽しめる場所です。本場イタリアでは、日本のファストフードのようなポピュラーなお店で、日本では、ピザだけでなく、パスタやデザートなども提供しているお店もあります。

このように、どのようなコンセプトをするのかがカギになります。開業する店がどの業態かによって店舗のデザインを替える必要があり、リストランテやトラットリアは、気軽に入店できる雰囲気ではなく、高級感のある落ち着いた雰囲気にする必要があります。逆にオステリアやピッツェリアは、気軽に入店できるようカジュアルな雰囲気にする必要があります。

イタリアンレストランのデザインで抑えておきたいポイント

イタリアンレストランのデザインで抑えておきたいポイント

イタリアンレストランでどのようなデザインをとるか紹介してきましたが、日本でイタリアンレストランを開業する際には、際立ったコンセプトが無いときに限り、地中海をイメージしたデザインを取り込むのが無難です。

先ほども紹介しましたが、日本人がイメージするイタリア料理といえば、トマトやオリーブオイルを利用したものが多いため、地中海をイメージさせるデザインがイタリア料理を連想させやすいことになります。

具体的には、地中海の地域に多い白い壁の建物で、あえてムラのある塗り方にした壁、ハンドメイド感のあるカウンターやテーブル、ランプを用意するなど本場の雰囲気を感じるデザインとなります。

まとめ

イタリアンレストランの店舗デザイン

今回は、イタリアンレストランの店舗デザインについて紹介してきました。店を経営する側のメンテナンスのしやすさやこだわりを反映することはもちろん、白壁やイタリアの国旗のカラーを利用したり、レンガ造りの窯を設置するなどイタリアを連想させるものが必要です。これらを踏まえたうえで、納得のいくデザインを考えてみてください。

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