飲食店やクリニックなどで唯一、一人になれる空間はトイレやメイクスペースだと思います。そんなトイレやメイクスペースでオススメの照明についてご紹介いたします。
などとお考えの方は是非参考にしてみて下さい。
数の設定
トイレは飲食店には欠かせない要素の一つですが、客数に対して多すぎても空間の無駄になってしまいます。そのためどの程度の集客を予想しているか、女性と男性どちらの利用が多いのかなどを考慮して数を決める必要があります。
基本的には最低男女一つずつあるのがベストです。ただし空間の広さによっては男女兼用としたり、女性客の方が明確に多いなど男女差があれば一つを女性専用、片方をオールジェンダー用とするなど場合によって工夫しましょう。
また飲食店の高級業態の場合は男女それぞれと、VIPルームから直接向かえる別動線のトイレを設けて他のお客様と対面することがないような配慮も重要になります。
要素の設定
トイレに設置するものとして便器、洗面、ペーパーホルダー、収納、ミラーなど様々な要素が存在します。上記に挙げたものは基本的に個室内に納めれるとベストです。しかし別でパウダールームを設けられる場合はミラーは別場所でも問題ありません。
便器
便器一つにしても、便器背後のタンクはいるか、自動で開くセンサー付きが良いか、ウォシュレットはいるかなど様々な機能があります。最近では壁に設置をすることで床から浮いた状態にして掃除がしやすくしたもの、音楽が流れるものなどその種類は多岐にわたります。
もちろん機能が多いほどコストも上がるので、そのバランスを見ながら決定することが重要です。最近では自動開閉センサーは衛生的な面から導入される施主の方が多い印象です。またウォシュレットや、ウォーマーは設置しない店舗の方が少ない印象です。
収納
店舗では清潔感が重要なので、掃除用の道具やストックのトイレットペーパーを隠せるスペースを設けることをオススメします。またお客様にハンカチをご持参頂くよりはペーパータオルを設置して、そのままゴミ箱に捨てられるようにすると使い勝手的にも衛生的にも良いと思います。
ミラー周り
特に女性用の場合はミラー周りにポーチを置く棚、手を洗う際に外した指輪やアクセサリーを置けるような小物置きなど、使い勝手に配慮することがオススメです。またミラーの周りには顔を確認出来るような照明を設置しましょう。
電球を並べてハリウッドミラーのようにしたり、ミラーの背後に間接照明を仕込んだりと方法は様々ですが、冠婚葬祭で用いる飲食店などでは、身だしなみを整える機会が多いと思いますのでニーズに沿った設計をしましょう。
イメージの設定
店舗特に高級な業態の場合は世界観を崩さないことが大切になります。綺麗な客席からトイレに入ってきた際に世界観が異なりすぎると、せっかく非日常を楽しんでいるお客様を現実に戻してしまいます。
例えば和風で高級感ある店内から、コンビニエンスストアにあるようなシンプルなつくりのトイレが急に現れるとびっくりする方も多いと思います。反対にコンビニエンストアで急に豪華なトイレが洗われても違和感を覚える方が多いでしょう。
それぞれの持つ雰囲気やイメージに合った空間つくりをすることが大切です。高級業態の場合はダウンライトやスポットライトでシンプルに計画するよりも、間接照明やペンダントライト、ブラケットライト等を上手く用いて設計すると高級感を損なわない店舗造りが出来ると思います。
まとめ
今回は主にトイレ計画の際の注意点についてご紹介いたしました。飲食店には欠かせない要素の一つですので何かお悩みの際は是非お気軽にお問い合わせください。
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