看板はお店の「顔」となる重要なアイテムです。とくに飲食店の場合、業態や価格帯、お店の雰囲気が店舗によって大きく異なるため、看板を通じて店舗の特徴を伝える必要があります。
しかし看板には様々な種類があり、店舗デザインの知識がない方の場合「どれを選んだら良いかわからない・・・」と頭を抱えてしまうのではないでしょうか。」そこで当記事では「飲食店の看板デザインのコツ」を詳しく紹介します。
看板を設置する目的
そもそも看板を設置する目的とは何でしょうか?それはお客様にお店の存在を知らせるためと何を提供しているかを知らせるためです。つまり看板とは店舗の案内板かつ販促ツールであるといえます。そのため看板をデザインする時は、この2つを表せられているかが重要となります。
飲食店にオススメの看板の種類とは?
先述したとおり、看板にはここに店舗があるという主張と、お店のコンセプトが現れている必要があります。しかし、看板には数多くの種類があります。これらは看板の使用目的によって、最適な形が異なることをご存知でしょうか。以下では看板の用途別にオススメの看板の種類をお教えします。
①店名・アイキャッチ
お店の名前やロゴなどを表示する際には「壁面看板」「袖看板」「カッティングサイン」などがオススメです。これらの看板の特徴は、サイズの自由度が高く、店舗の雰囲気に合わせたデザインに調整できる点が挙げられます。周りからの視認性を考慮してデザインを考えるようにしましょう。
②イチオシメニューを提示する
お店のメニューを店頭に表示する際には「スタンド看板」がオススメです。メニュー看板は他の看板よりも文字量が増える傾向にあります。そのため通行人の目線に止まりやすいよう、高さのあるタイプを選ぶとよいでしょう。
③店舗アナウンス(オススメメニュー・営業時間の変更など)
店舗アナウンスを行う際には「A看板」「立て看板」がオススメです。これらの看板は掲示面積が広いので、たくさんの情報を書き入れることができます。さらに黒板型やホワイトボード型もあるので、種類によっては手軽に内容が変更できる利点があります。
目立たせるだけではダメ?飲食店の看板デザインにおける3つのコツ
看板は「設置場所にあった設計」を行うことで、本来の効果を発揮します。そこで以下では看板デザインの4つのコツを紹介します。
①通行人の流れを読む
まず1つ目は「通行人の流れを読む」ことです。看板を設置する上で「位置」は非常に重要で、この位置は通行人の流れによって決まります。
通行人はお店に対してどの方向から来るかを観察して、効果的な位置(店舗の真正面や側面など)に設置しましょう。とくに飲食店のピーク時である昼や夜の時間帯に観察することをオススメします。
②店舗の雰囲気がわかるデザインにする
次に2つ目は「店舗の雰囲気がわかるデザインにする」ことです。多くの人は、飲食の業態や客層などお店の雰囲気によって入店するでしょう。
例えば、古民家をつかった和食屋なら墨文字にする。フレンチならフランスを連想させる青白赤のデザインを取り入れるといった具合です。この様に看板を通じて「店舗の雰囲気」を伝えると、気軽に入りやすいエントランスが完成し集客率がアップします。
雰囲気のいい店舗を作るコツはこちらの記事で詳しく解説しております。こちらも合わせてご参照下さい。
③視認性
3つ目は「視認性」です。看板自体を目立たせることが出来ても、何を提供しているお店かを知らせられていなければ看板の意味が半減してしまいます。視認性を妨げている例として代表的なものが、文字のフォントです。
看板の表記をフランス語やイタリア語の筆記体にしている飲食店が少なからずあります。しかしそれでは知名度がない限りは覚えてもらうことが出来ず、仮に入店してもらっても記憶に留めてもらいづらくなっていまいます。
④店舗情報がわかる資料を設置する
そして4つ目が「店舗情報がわかる資料を設置する」ことです。飲食店は店舗によって、価格やメニュー、営業時間が異なります。
これらの情報を入店前に知らせると、お客様が得たい体験と実際のサービスが一致するため、より高い満足感を与えられるのです。お客様目線になって、入店する前に知っておきたい情報を考えることをまとめてみましょう。
看板はファサード(外観)デザインの一部です。ファサードデザインに関してはこちらの記事で解説しておりますので、ぜひご参照下さい。
看板を設置する際の注意点
看板を設置しようとせっかくデザインを決めても、建物に制限がかかっているなどして設置できない場合があります。注意すべきポイントをご紹介しますので、看板を設置する前にチェックして下さい。
設置する看板の種類
一口に看板といっても様々な種類があります。建物の側面に設置する壁面看板、建物と独立した柱に設置するポール看板、店舗入口の図上に設置するテント生地の看板兼日除けなどです。しかし建物自体に制限があったり、店先が歩道であったりすると、設置できる看板の種類が制限されます。物件ごとに違いがあるため、貸主に確認するようにしましょう。
屋外広告物の条例
良好な景観の促進や維持のための景観法に基づき、屋外の広告物に対しての規制がある場合があります。看板の種類が制限されていたり、看板の設置自体が禁止されている場所もあります。都道府県や地区町村でルールは異なりますので、細かい内容は都道府県のHPで確認するようにして下さい。
看板使用料
物件やテナントによっては、家賃とは別で看板使用料が課される場合があります。「看板掲出料」や「看板料」という名目で契約されていることもあります。貸主とのトラブルになりやすいポイントですので、不動産会社に契約書を作成してもらっている場合はしっかりと確認して下さい。
飲食店の店舗デザインは「TO(ティーオー)」へおまかせください!
我々株式会社TO(ティーオー)は、内装設計を中心に活動しているデザイン事務所です。飲食店はもちろんのこと、物販店やその他サービス施設など様々な設計を手がけてきました。
飲食店にとって「看板」はお店の顔なので、看板デザインによって店舗の集客率が大きく変化するでしょう。弊社TOではお客様のご要望に合わせて、最適な設計を行います。飲食店の設計や看板デザインのことでお困りの際は、お気軽にご相談くださいませ。皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。
また、こちらで使用されている店舗デザイン画像は全て弊社がデザインしました。弊社のこれまでの施工事例はこちらのページで掲載しております。ぜひこちらもご覧ください。