ラーメン店の店舗デザイン費用の相場はどれくらい？予算に合わせた費用見積もりのポイントを解説します

全国で25,000軒以上あると言われているラーメン店は、国内外でも人気の飲食業態です。店舗数の多いラーメン店では、味はもちろんのこと、店舗デザインにもこだわった経営をしなければ集客が厳しいといっても過言ではありません。

ラーメン店を開業するにあたって、店舗デザインの費用相場について解説していきます。店舗デザインの費用相場を確認した上で予算を組んでみるといいでしょう。

私たちTO（ティーオー）は、店舗・オフィスなど商業施設の設計を得意とするデザイン設計事務所です。店舗デザインに対して真摯に向き合い、無理のない最適なプランニングをしております。私たちのデザインの流れについてはこちらのページをご参照ください。

ラーメン店の店舗デザインの費用相場

ラーメン店の店舗デザインにおける費用相場は、1坪あたり25万円～60万円かかると言われています。ただし、この相場は店舗の立地条件や物件の状態によって費用相場は大きく変動します。

そのため、店舗デザインの工事には、最低でも600万円は用意しておくといいでしょう。デザイン性と機能性を必要とされる場合は最低でも800万円程度は必要です。

また、ラーメン店は坪数が少なくても開業できるメリットがありますが、設備投資が必要ということから、坪数が少なくなると坪単価が高くなる傾向があるため注意が必要です。

ラーメン店の店舗デザイン費用の内訳

ラーメン店の店舗デザインでは、一般的に以下のような費用が必要になります。

上記はあくまでも概算です、これらのコストは物件の規模や種類によっても変動します。

工夫次第では、上記費用も削減可能ですが、あまりにも予算を抑えすぎるとお客様に安っぽい印象を与えてしまいます。予算をかけるところと抑えるところのメリハリが大切です。

また上記以外にも厨房器具をそろえるために、まとまった費用を用意しなければいけません。

予算に合わせた店舗デザイン費用を見積もるポイント

ラーメン店の店舗デザイン費用は、なるべく予算に合わせて見積もりたいものです。妥協はせずとも、予算に合わせた費用で店舗デザインを依頼できるポイントを紹介します。

前テナントが飲食店だった居抜き物件を探す

居抜き物件とは、前テナントが使用していた設備や内装がそのまま残っている状態の物件を言います。居抜き物件のメリットは、必要な設備が残っているため新たに設備を設置する必要がないことです。

ただし、居抜き物件とは言え、どんな物件でもいいとは限りません。最小限に予算を抑えるためにも、前テナントが飲食店として使っていた物件を探すようにしましょう。

ラーメン店では十分な厨房設備や厨房機器が必要です。そのため、居酒屋や中華料理屋などの飲食店といった場所を使うといいでしょう。ただし、長年使っていたテナントは設備の老朽化も懸念されています。万が一、設備が老朽化していた場合は取り替える必要があるため、予算オーバーすることもあります。

居抜き物件を探す際は、立地条件だけでなく併設されている設備や内装にも気を配るようにしましょう。

複数業者から見積もりを取る（相見積もり）

ラーメン店の店舗デザインを見積もる際は、複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。

複数業者から見積もりを取るメリットは、相場が分かることです。1社のみの見積もりだと、妥当な金額なのか判断が付きません。最低でも3社から見積もりを取り費用を比較してみるといいでしょう。

自治体や国の助成金を活用する

店舗開業に対して、助成金や補助金制度を設けている自治体もあります。助成金のメリットは、基本的に返済義務がないことです。条件や審査に通れば受給できます。

ただし、助成金は後払いということがほとんどです。ラーメン店の店舗デザインを依頼する際は、費用を用意した上で依頼することが一般的のため、自治体や国の助成金をあてにするのはおすすめできません。

助成金は今後の運営資金に充てるつもりで申請してみるのがおすすめです。

厨房設備や機器は中古品を活用する

ラーメン店に厨房設備や機器は、約250万円かかると言われています。予算オーバーになる場合は、厨房設備や機器を中古品で補うようにしてみましょう。業務用のリサイクルショップでは、あらゆるメーカーの厨房設備がそろっています。

また、ラーメン店は入れ替わりの激しい業態のため、厨房機器が見つけやすいです。状態の良い厨房設備や機器も多いため、新品にこだわらない方であれば利用してみるのもおすすめです。

ラーメン店の店舗デザインを予算以上に見せるコツ

競争率の激しいラーメン店では、店舗デザインも趣向を凝らしたものがおすすめです。お客様が満足する店舗デザインのコツを紹介します。

オープンキッチンで食の安全性をアピールする

オープンキッチンのメリットは、お客様が直接食材や調理の様子を目にできることです。キッチンの様子も伺えることから、衛生面にも気を配ることができるでしょう。また出来上がったラーメンをお客様にすぐ提供できるのも大きなポイントです。

回転率を考慮してカウンター席を多めに設ける

ラーメン店は1人で来店するお客様も多いため、カウンター席は多めに用意しておくのがおすすめです。カウンター席を多めに設けるメリットは、回転率のアップにもつながります。また、カウンターで使う素材は木材を使うと温かみのある雰囲気が出せます。予算に余裕があれば、無垢材を使ってみるのもいいでしょう。

TOで手掛けたラーメン店の店舗デザイン一例

弊社では、さまざまな店舗デザインを手掛けておりますが、ラーメン店に関する店舗デザインの一例を紹介したいと思います。弊社の店舗デザインで、ラーメン店のヒントになると幸いです。

既存躯体をうまく活用した「薬膳ラーメン 本丸」

木材のぬくもりと白い壁で清潔感を出した「薬膳ラーメン 本丸」。ここはもともと居抜き物件でしたが前店舗がダンススタジオということもあり、ほぼスケルトン状態から工事が始まりました。

ラーメン店では無垢木材を使われることが多いですが、その理由は温もりを感じられるからです。また、解体した天井からは、良い風合いの木組と鉄骨が出たことから、そのまま採用することにしました。

また、店外からも店内の様子が伺えるよう、ガラスを使って見せる工夫もしています。シンプルなデザインですが、どこか高級感を匂わせる素敵なラーメン店に仕上げました。

詳しい内容は、「老舗居酒屋の新業態【薬膳ラーメン 本丸】の店舗デザイン」を参考にしてみてください。

FCのリブランディング一号店として誕生した「担々麺錦城上前津店」

レンガ調の壁と木材のぬくもりを使った落ち着きのある「担々麺錦城上前津店」。店内の中心にカウンター席を設けることで、お客様に素早く料理を提供できるようにしました。

また、この作りは従業員の動線も考慮したデザインになっています。店内をブラウン系でまとめることで、幅広い層のお客様が来店しやすいように仕上げています。

店舗の雰囲気は、「ラーメン店【担々麺錦城上前津店】の店舗デザイン」で確認してみてください。

まとめ

ラーメン店の店舗デザインは、最低でも600万円を見込んでおく必要があります。

お客様の目に触れないような場所は妥協したり、素材や厨房機器を見直したりすることで、予算内に費用を抑えられる可能性があります。予算オーバーしそうなときは、この辺りを見直してみるのもいいでしょう。

また、弊社TOはデザインから施工・店舗プロデュースまで弊社のパートナーと協力して請け負っております。ほぼワンストップと変わらないため、予算や工期なども少なく済むこともあります。

これからラーメン店を開業される方は、お気軽にお問い合わせください。

私達にデザインをお任せいただいた方々の声をこちらでご紹介しております。私たちは、お客様の最も身近なパートナーとして、企画段階からオープンまで全力でサポートいたします。私たちのデザインへの姿勢やお客様との関係性をご確認ください。