【建築費用高騰】ウッドショック?アイアンショック?コロナ渦の影響をうける建築資材の高騰について解説いたします!

建築資材の遅れ 建築設計デザインの基礎知識
建築設計デザインの基礎知識
「ウッドショック?アイアンショックとはなに?」
「新規開業において建築資材の高騰はどれくらい影響してくるのか?」
「建築費用の値上がりって実際どうなの?」

このように「新規開業や改装を考えているけど、建築資材の高騰と聞いたことがあるし費用が心配」というオーナー様も多いのではないでしょうか?

コロナ渦の影響で建築資材の木材や鋼材などあらゆる材料が値上がりをしてきており、工事の見積でも建築費用が以前より高くなってしまうのが現状です。しかし、現状の建築問題を把握していることで、コストの抑える方法を考えることができます。

木材に対する想い・木を使用したデザインの強みはこちらの特集ページでも詳しくご紹介しています。建材としての木材には、デザイン性の他にも様々なメリットがあります。木がお店に与えるデザイン的な効果と、部材としてのメリットを解説します。

コロナ渦の影響をうける建築資材の高騰について

コロナ渦で建築資材の高騰に影響を及ぼしている「ウッドショック」「アイアンショック」「合板ショック」の3つについて詳しく解説していきます。

ウッドショックとは?

ウッドショック

ウッドショック とは、供給不足によって木材の価格が高くなる現象のことをいいます。店舗設計を行う場合、柱や床上げ、ソファー席の土台などに主に木工事としてベニヤや角材などの木材を使用していますがコロナ渦の影響で木材が2021年現在不足状態に陥っており、価格高騰に伴い建設業に大きな影響を及ぼしています。

アイアンショックとは?

アイアンショック

アイアンショックとは、鉄筋や鉄骨といった鋼材の価格が高騰する現象のことをいいます。 鉄筋・鉄骨などの鋼材は、商業施設やビルなどの建築資材として使用されているため、大型の商業施設の建設にも大きく影響を及ぼします。

合板ショックとは?

合板ショックべニア

「ウッドショック」や「アイアンショック」に比べて聞き覚えがないかと思いますが、「合板ショック」ってなに?という方も多いのではないでしょうか?合板ショックとは、下地材として使用される「ベニヤ」の価格が高騰する現象のことをいいます。コロナ前に比べて今では1.5〜2倍の価格になっていたりとかなりの値上がりしているのが現状です。

仕上げ材の値上がりもしています!

ポリ合板仕上げ

先ほどご紹介したものは主に、下地材や建築構造の材料の影響でしたが、その他にも表に見えてくる仕上げ材も価格が値上がりしています。例えば、建具や家具を製作するときによく使用される「ポリ合板」は従来であればメラミンフラッシュよりも価格が安く、手使用される頻度も高かったですが、こちらも価格が高騰し、今ではメラミンフラッシュと価格がほぼ変わりがないのが現状です。

建築費用の抑え方を3つお教えいたします!

建築資材の価格が上がっていますが、これらの価格の変動を理解していることで費用の抑え方も考えることができます。今から建築費用の抑え方を3つお教えいたします!

①安い資材も検討範囲にいれておく!

ウッドショックの中でも、比較的価格が安い木材の種類もたくさんあります。施工の方に「もう少し安めの木材の種類はありますか?」と聞くだけで安いものを探してもらうことができます。見える部分では使いたい種類の木材を使用し、見えない部分は安い木材に変更することで価格を抑えることができます。

②金物より木材の方が安いです。

ウッドショックとは言えど、基本的にスチールやステンレスなどの金物より木材の方が安いです。金物で仕上げたい部分はスチールなどで仕上げ、「黒くみせたい」などという考え場合は、木材で塗装をしてもらう、またはシートを巻き付けてもらうなど方法を変えると価格が抑えられる場合があります。

③家具の考え方を検討しましょう!

家具全て造作でしてしまうとかなり費用が高くなってしまいます。部分的に既製品を使用した方が価格を抑えられるため、優先順位を予め付けておくと良いでしょう。

まとめ

建築資材高騰

今回はコロナ渦の影響をうける建築資材の高騰について解説していきました。「ウッドショック」「アイアンショック」「合板ショック」についておわかりいただけたかと思います。現状の問題を理解したうえで、コストの抑え方を一緒に考えてもらえる店舗設計事務所に依頼できるように備えておきましょう!

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