店舗の内装工事を依頼する前に準備しておくべきこと|依頼から開業まで流れとスケジュール感を解説します。

店舗デザインを設計する時の図面 店舗独立開業のポイント
店舗独立開業のポイント

店舗の内装は、お客様の居心地、従業員の働きやすさなど、売上を左右する非常に重要な要素です。理想の内装を具現化する内装工事やリノベーションを成功させるには、建築設計事務所(建築デザイナー)との密な相談、連携が必要です。

そこで今回は、内装工事の流れにとともに、内装工事を依頼するときのポイント、知っておいていただきたい基礎知識を詳しくご紹介します。

内装工事を依頼する前に準備すること

店舗のコンセプトを明確にする

店舗のコンセプトを明確にする

内装工事に関する予算、店舗の概要を決めることで、内装業者にも具体的に説明することができ、スムーズに作業を進めることができます。最初に店舗の内装のイメージや全体の予算を考えます。店舗のコンセプトを明確にするのも必要な作業です。

ターゲットとなる客層、コンセプト、利用動機、立地などお店を経営するにあたって、何がこだわりなのか考えましょう。こちらの記事で店舗のコンセプトの決め方に関して詳しく解説しております。こちらの記事も是非ご参照下さい。

内装工事の予算上限を決める

内装工事の全体の予算決め

店舗のイメージが決まったら、予めある程度の予算感を決めておきましょう。内装工事にかかる費用は、デザイン設計費用、施工費用に加え、備品・機材などが挙げられます。こだわればこだわるほど、費用は増えるため、最初に上限を決めておきましょう。

上限がある程度決まっていることで、建築設計事務所はその上限に合う設計施工プランを計画することができます。また、予算を決める際は、開業した後の売上も考慮しましょう。内装工事費用は決して安くありません。無謀な資金返済計画が経営を圧迫、そのまま閉店というパターンも少なくありません。

店舗開業・リノベーションの流れ

開業やリノベーションで店舗をオープンするまでの基本的な流れをご紹介します。オープンまでにかかる期間は、内装工事の規模やお店の業種によって異なりますが、大まかな目安として約4~5ヵ月ほどかかると思っておきましょう。理想のお店を作り上げるには、余裕をもったスケジューリングで早め早めに準備を進めることが大切です。

建築設計事務所(デザイナー)へ相談

リノベーションの流れ①内装工事業者の選び方

まずは、建築設計事務所(建築デザイナー)へ相談しましょう。初期構想段階から建築設計のプロであるデザイナーから意見をもらいながら、プランを策定することができます。

また、建築設計設計事務所を選ぶときは、この最初の相談から丁寧に親身に対応してくれる建築設計設計事務所を選ぶようにしましょう。もちろん、私たち株式会社TOにご相談いただけますと幸いです。

また、自分自身でも並行して情報収集をしていくことも大切です。こちらのページでは建築デザイン設計の基礎知識に関する記事をご紹介しております。こちらも併せてご参照ください。

内装工事に関するヒアリング

内装工事に関するヒアリング・見積もり

建築設計設計事務所(建築デザイナー)を見つけたあとは、店舗のコンセプトや事業計画のヒアリングを経て、デザイナーが設計プランを作り上げます

今後の工事を円滑に進めるためにも、このヒアリングで希望やこだわりは惜しみなく伝えましょう。また、もしすでに契約済みの物件があれば、このヒアリングの際に、図面を持参することでデザイナーもより具体的にプランを提案できます。

物件探しと現地調査

物件探しと現地調査

(物件契約がまだの場合)店舗のコンセプトと予算が決まれば、それに合わせて物件を選びます。物件選びは店舗の根幹にかかわる大切な作業です。実際にデザイナーと一緒に内見にいき、相談しながら物件を選びましょう。

また、店舗の物件選びの際は、物件の周辺環境の現地調査が重要です。希望する工事を行うことができるのか、集客に適した立地かなど、実測と調査を行ってから物件を決定しましょう。

さらに、物件取得費用に関しては、敷金、礼金、仲介手数料、保証金などが必要になります。また、オープンした後の家賃、人件費、光熱費など今後の費用も含めて検討してください。

デザイナーと契約

店舗デザインの申し込み・契約

工期、施工内容、費用などすべての内容が決まり、両者が条件に同意すれば契約を締結します。建築設計設計事務所と契約する場合、設計事務所が紹介する施工会社とも契約を結ぶことが多いです。契約関連書類としては主に以下の様なものがあります。

  • 設計監理業務委託契約 約款
  • 重要事項説明書
  • 設計監理業務委託契約書

施工

内装工事の契約を締結

内装工事開始です。工期はその工事内容にもよりますが最低でも1~2ヵ月が目安です。施工中は定期的に現地へ足を運びましょう。竣工直前に、気になることや変更したいところが発生しないよう、施主、デザイナー、施工会社の三者間で連携を取り合いながら工事を進めましょう。

工事完了・お引き渡し

和モダンな照明

工事が完了したら、デザイナーと一緒に確認に出向き、施工に不具合はないか、追加で依頼したい部分がないかなど現場を確認します。壁や床への汚れはもちろん、窓・ドアの立て付けなど全て見て回りましょう。

インフラ工事も行った場合は、電気がつくかやお湯が出るかといったチェックも行いましょう。不具合の修理や追加工事など必要な作業が全て完了し、行政にようり竣工検査が完了した後、引き渡し、開業、という流れになります。

まとめ

内装工事に関する準備と工事の流れ

内装工事に関する準備と工事の流れについてご紹介しました。内装工事には、時間、費用、労力がかかるため早め早めの準備が必要です。また、早い段階からデザイナーと相談を進めながら計画を立てていくことで、内装工事をスムーズに進めることができるでしょう。

株式会社TO(ティーオー)は、店舗の設計を中心に活動しているデザイン事務所です。飲食店はもちろんのこと、物販店やその他サービス施設など様々な設計を手がけてきました。

株式会社TOではお客様のご要望に合わせせた最適な設計を心がけております。内装工事に関してご不明点等をお持ちの方は、お気軽にご相談くださいませ。皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。

なお、こちらの記事では弊社が手掛けた施工事例をご紹介しております。ぜひこちらもご参照ください。