什器(じゅうき)は立派な内装デザインの一部です!店舗の雰囲気を左右する什器の活用方法を徹底解説します

建具の引手取手デザインと種類 建築設計デザインの基礎知識
建築設計デザインの基礎知識

新しい店舗を開店やお店のリニューアルの際、内装デザインをどのようにすれば多くのお客さんに来てもらえるお店になるのかなど考えますよね。そんな時、什器も内装デザインの立派な一部だと考えてほしいです。

この記事では什器の基礎知識や活用方法、什器の選び方などまとめて解説します。こちらのページでは店舗内装デザイン設計のポイントに関する記事をご紹介しております。こちらも合わせてご参照ください。

什器(じゅうき)とは

什器(じゅうき)とは

店舗における什器とは、お店の商品を陳列・設置するための機材全般のことをいいます。

陳列棚
ショーケース
レジ台
ワゴン
ガラスケース
ラック
等々

また、特に机、椅子、収納棚などオフィスを構成する家具・道具・器物はオフィス什器と言います。

什器が店舗に与える印象

什器のレイアウト

では、什器がなんでそんなにお店の雰囲気を左右するのか説明します。お店の雰囲気に合っていない什器を使用することで、商品よりもその什器が目立ってしまうなんてことがあります。

什器はあくまでも商品を魅せるために使うものなので、お店の雰囲気と合わせずに選んでしまうとせっかく売りたい良い商品があまり売れなくなってしまいます。

反対に、お店の雰囲気にあった什器を使用することでより雰囲気を出すことができ、商品イメージをアップさせることに繋がります。多くのお客さんに来てもらうのに大事なのは商品だけでなく、いかに商品・お店をよく魅せるかということです。

什器の活用方法

店舗の什器の活用方法

什器はうまく活用することで店舗の雰囲気を大きく変えることができます。では具体的にどのような什器の活用方法があるのでしょうか。以下いくつか紹介します。

カウンターディスプレイ

これはあまり多きなディスプレイではなく、比較的小さな什器です。カウンターディスプレイを使うことで、余ったスペースや小さなスペースを有効利用して商品を並べることができます。レジ前のスペースにも置くことでお会計待ちのお客さんに商品をアピールすることもできます。

ハンガー什器

ハンガー什器

主にアパレルショップで使われる什器です。一つの什器に掛ける服の量を変えることで様々な雰囲気を作り出すことができます。例えば、什器にたくさん服を掛けることでお客さんが手に取りやすい、高級すぎない雰囲気を作ることができます。

反対に、一定間隔に少しづつ服を掛ける什器をいくつか設置することで空間を広く見せる効果があります。こちらの記事ではアパレル店の内装デザインに関して詳しく解説しております。こちらも合わせてご参照下さい。

アクリルディスプレイ

アクリルディスプレイ

卓上小什器の一つで透明感のある什器です。透明であることで商品の特徴が分かりやすくおしゃれな雰囲気を作り出すことができます。

ショーケース

ショーケース

カフェやケーキ屋などの飲食店向けの什器で、並べ方次第で商品のいろいろな見せ方ができます。また、ショーケースにも様々な種類があります。

木製フレームのショーケースにすることで商品の温かみを感じさせることができます。フレームレスのショーケースだとより商品を見やすく展示することができます。カフェの店舗デザインに関しては、こちらの記事で詳しく解説しております。こちらも合わせてご参照下さい。

シューズスタンド

シューズスタンド

名前の通り、シューズショップで使われる什器です。靴の陳列方法はシューズスタンドの他にもハンガー陳列やコーディネート提案の展示部分に盛り込むなど様々です。

シューズスタンドスタンドで商品を魅せることでお客さんの目にとまりやすくなります。また、シンプルなシューズスタンドにすることで一つ一つの商品を目立たせることができます。

什器の選び方

代表的な什器

では実際に什器を選ぶ際、何に注意して選べばいいのでしょうか。種類が数多くある什器の中から店舗にあった最適な什器を選ぶためのポイントをいくつか説明します。

サイズ・価格・見た目

この三つは誰もが分かると思いますが、什器を選ぶときの基本ポイントです。自分のお店でどんな雰囲気を出したいのかによって什器の大きさや素材、色などを決める必要があります。また、予算内に収まる価格であるか、安すぎても見た目に安っぽさが出てしまうこともあります。

例えば、比較的安くないお店で高級感を出したければ、シンプルなデザインの什器でステンレス素材にして高級感を出すことができます。反対にアクリルにして商品を目立たせるという方法もあります。

和風な雰囲気を出したいお店であれば、木造素材の什器を使うといいでしょう。飲食店であれば、木造で自然のそのままの素材、形を活かしたテーブルなどにすると和風な雰囲気を出すことができます。

安全性

什器を選ぶ際に必ず忘れてはいけないのが「安全性」です。価格が安すぎると簡易的な什器であるなど、簡単に壊れてしまうかもしれません。商品の陳列量、重さなどに合わせてそれに耐えられる強度であるか確認しておきましょう。

移動が可能なものであるか

商品のレイアウトなどは時期によって細かく変更すことが多いですよね。そんな時に什器が簡単に移動させることができるものであるのか、また簡単に組み立て・片付けができれば便利ですね。その時期だけに使える什器ではなく、将来的に長く使えるような什器を選びましょう。

まとめ

什器

いかがでしたでしょうか。什器を使うことでお店の雰囲気をこんなにも大きく変えることができます。店舗の内装デザインを考える際には、お店の雰囲気にあった什器を上手に活用して商品を目立てせてあげることが大切です。今回紹介した什器選びのポイントをしっかり抑えながら内装デザインを考えましょう。

株式会社TO(ティーオー)は、店舗の内装設計を得意とするザイン事務所です。これまで飲食店はもちろんのこと、物販店やその他サービス施設など様々な設計を手がけて参りました。

弊社TOではお客様のご要望に合わせて、最適な設計を行います。飲食店の設計や什器に関してお困りの際は、お気軽にご相談くださいませ。皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。