飲食店には断熱性が重要!内装に使用される断熱材の種類からメリット・デメリットまでを徹底解説します!

飲食店に使用される断熱材の種類やメリットデメリット 店舗テナント契約時のポイント
「飲食店には断熱性って重要なのかな」
「開業する飲食店の内装に断熱材を使用したいけど、どの素材を使用すればいいんだろう」

このように、飲食店の開業やリフォームに伴い、内装に断熱性のある断熱材の導入を考えているオーナーの方は、多いのではないでしょうか。

断熱材を内装に取り入れると、店舗の室温を快適に保つことができます。しかし、断熱素材の種類は多く、開業するお店に合う素材を選ばないとすぐに劣化してしまう、なんて可能性もあります。

そこでこの記事では、飲食店の内装に使用される断熱材の種類から、メリット・デメリットまでを詳しく解説していきます。ぜひ最後までお読みください。

飲食店が断熱材を導入すべき理由

飲食店の断熱材

結論からいうと、空調のランニングコストを抑えるためです。飲食店では、お客さまに快適な空間を提供できるよう、夏や冬に空調を効かせて温度を一定に保つ必要があります。

しかし、内装に使用している素材事態に問題があると、空調を効かせても温度を一定に保つことができません。加えて、空調を効かせるランニングコストがかさんでいくだけになります。

断熱材を内装に使用することで、夏の暑さや冬の寒さを効果的に防ぐことができ、リーズナブルに快適な室温を維持することができます。

また、平成27年7月に国土交通省より「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(改正法が令和3年4月1日より施行)」が公布。

省エネルギーを目指すなかでの建築物の断熱性能の基準について定めてられています。国も、飲食店の内装への断熱材の使用を推奨しているため、できるだけ早く最適な断熱材を導入しましょう。

以下が「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(改正法が令和3年4月1日より施行)」の詳細です。
(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/jutakukentiku_house_tk4_000103.html)
(参照:国土交通省建築物省エネ法のページ)

断熱材の種類一覧

断熱材の種類

建築物に使用される断熱材の種類は、大きく分けて以下の4種類です。

  • 無機繊維系断熱材
  • 木質繊維系断熱材
  • 天然素材系断熱材
  • 発泡プラスチック系断熱材

上記4つの特徴とメリット・デメリットをこれから解説します。開業やリフォームをするお店に合う素材を選んでみてください。

無機繊維系断熱材

高い断熱性

グラスウール

ガラスを主な原料として作られるのがグラスウール。安価ながら高い断熱性を生み出すため、多くの建築物の壁や床、天井に使用されています。

ガラスが主な原料のため、防火性や吸音性があります。また、防音対策として導入している飲食店も少なくありません。

一方で、湿気に弱いデメリットがあります。水分を含むと断熱性が落ちるため、防水加工や防湿対策、結露対策をする必要があります。

・安価
・高い断熱性
・防火性がある
・吸音性がある
・湿気に弱い

ロックウール

ロックウールは、玄武岩・スラグなどの天然岩石を主な原料として作られています。安価で耐火性があり、熱に強い素材のため、建築物の内装によく使用される断熱素材です。

しかし、素材を曲げる柔軟性は、グラスウールに劣り、素材に触れるとかゆみを感じることがあります。また、撥水性があり水分を弾きますが、湿気には強くありません。グラスウール同様に、防湿対策や結露対策を施す必要があります。

・安価
・耐火性がある
・撥水性がある
・湿気に弱い
・柔軟性がグラスウールに劣る

木質繊維系断熱材

セルロースファイバー

新聞紙や段ボールなどをリサイクルして作られるのがセルロースファイバー。他の素材と比べて、環境に優しいです。ホウ酸塩や硫酸アンモニウムを混ぜて作られているものが多いため、高い断熱性だけでなく難燃性や防虫効果を持っています。

また、素材事態が吸放湿性を持っているため、湿気に強く結露の発生を抑えます。防音や吸音の効果も持っているため、メリットの多い素材です。一方で、他の素材と比べて高価で、導入できる専門業者を探さなければなりません。

・環境に優しい
・難燃性がある
・防虫効果がある
・吸放湿性がある
・防音・吸音効果がある
・高価
・扱っている専門業者が限られる

インシュレーションボード

インシュレーションボードは、木造住宅などの廃材から主に作られます。軽く寸法安定性が良いため、加工や施工がしやすい素材です。また、断熱性に加えて調湿性や吸音性にも優れています。しかし、価格が高く、水や湿気に弱いのでカビやすいです。

・加工や施工がしやすい
・調湿性や吸音性に優れている
・高価
・水や湿気に弱い
・カビが生えやすい

天然素材系断熱材

天然素材系断熱材

羊毛(ウールブレス)

原料に羊毛を70%以上使用し、防虫処理を加えた素材がウールブレス。羊毛が空気を多く含むことにより、高い断熱性を発揮します。

湿気を吸湿・放湿し空気をため込むため、調湿性にも優れているのが特徴。建築物の内部環境を良い状態に保てるので、建築物の寿命を伸ばす効果が期待できます。しかし、ウールだと耐久性や防火性が気になるところ。

実は、ウールの素材事態の発火温度が600度前後と高いため燃えにくいです。また、ベルシャ絨毯にも使用されているように、耐久性も高いです。

一方で、新しい素材であるため、価格が無機繊維系の素材と比べると数倍高く、施工できる専門業者を探す必要があります。

・高い断熱性
・調湿性に優れている
・耐久性と防火性も兼ね備えている
・高価
・扱っている専門業者が限られる

炭化コルク

炭化コルクは、ワイン栓などの製造で出るコルクの端材を加工して作られています。端材を使用するため、環境に優しい断熱材の一つです。

多くの空気を含むことができるため、高い断熱性を誇り、吸音性や耐水性、調湿性にも優れています。また、コルク樫事態が、自然由来の防虫効果を持ってるのも特徴の一つです。

これらの理由から、スペースシャトルの断熱材としても使用されています。唯一のデメリットは、価格が高くなってしまうことでしょう。

・高い断熱性、
・吸音性や耐水性、調湿性に優れている
・防虫効果がある
・高価

発泡プラスチック系断熱材

ポリスチレンフォーム

加熱溶融させたポリエチレンに、発泡剤と難燃剤を混ぜたものがポリスチレンフォーム。柔らかく軽量のため、施工がしやすいです。

また、帯電防止の特性を持っているので、静電気対策ができるのも嬉しいポイントです。ポリスエチレンは、「押出法ポリスチレンフォーム」や「ビーズ法ポリスチレンフォーム」など、製造工程の違いにより、さまざまな種類が存在します。

それぞれ少し特徴が変わるので、専門業者に相談してみるといいでしょう。全ての種類に共通していえるのは、熱に弱いことです。

・高い断熱性
・施工がしやすい
・水に強い
・熱に弱い

硬質ウレタンフォーム

プラスチック系の中で最も高い断熱性を誇るのが、硬質ウレタンフォーム。気密性が高く、水や湿気に強い特徴を持っています。しかし、熱に弱く、万が一燃えた場合に有毒なガスが発生する可能性があるため、注意が必要です。

・プラスチック系の中で最も断熱性が高い
・気密性が高い
・水や湿気に強い

・熱に弱い
・有毒なガスが発生する可能性がある

フェノールフォーム

フェノールフォームは、フェノール樹脂を主な原料として作れられます。熱を帯びると硬貨する特性を持っているため、耐火性が高いです。

加えて、水や湿気に強く、耐久性にも優れています。経年変化もしにくいため、長期に渡って断熱効果を維持できます。しかし、価格が他の素材と比べてかなり高くなります。

・高い耐火性
・耐久性に優れいている
・水や湿気に強い
・経年変化しにくい
・高価

まとめ

断熱材のメリット

この記事では、飲食店の内装に使用される断熱材の種類から、メリット・デメリットまでを詳しく解説してきました。この記事の重要なポイントは以下です。

  • 断熱材を導入すると空調コストを抑えられる
  • 国土交通省より「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(改正法が令和3年4月1日より施行)」が公布され断熱材の導入が推奨されている
  • 断熱材の種類は、大きく分けて「無機繊維系断熱材」「木質繊維系断熱材」「天然素材系断熱材」「発泡プラスチック系断熱材」の4種類
  • 価格を抑えるなら無機繊維系断熱材
  • 自然由来で環境を考えるなら「木質繊維系断熱材」か「天然素材系断熱材」
  • 施工のしやすさを考えるなら「発泡プラスチック系断熱材」

上記のポイントを抑えて、店舗に断熱材を導入し飲食店の運営を成功させましょう。

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